映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「あいが、そいで、こい」感想

あいが、そいで、こい、をみた。イルカの調教師を目指して台湾からやって来た留学生とのひと夏の物語。王道のボーイミーツガールながらフレッシュ。紀伊田辺の海の輝くような美しさ!リン=小川あんの透明感と、亮=高橋雄祐の泥臭さのコントラストも良い。…

「回路」感想

回路、みた。死者が現世になだれ込み、日常が崩壊していく様を描くホラー。ちょっと寝落ちしてしまったので、すべてを掴み切れたわけではないのだが…最近の作品のルーツはここにあったのだと知る。あいかわらず「見てはいけないもの」を見てしまった気味の悪…

「さんかく窓の外側は夜」感想

さんかく窓の外側は夜、みた。うーん、期待に反して薄味だった。「幽霊」や「呪い」の説明がふんわりしたままお話が進むので、中盤以降の攻防にすんなり気持ちが入らず。岡田将生と志尊淳という圧倒的に顔の良いふたりがスクリーンに収まるだけで見れてはし…

「スミス都へ行く」感想

スミス都へ行く、面白かった!汚職にまみれた政界で自由と理想のために正義を貫くスミスの物語。いやぁ、終盤のフィリバスターは圧巻だった。血の流れない殺しあいとも言うべき壮絶な闘い。アメリカの民主主義はこの頃から変わっていない。輪転機がツイート…

「さびしんぼう」感想

さびしんぼう、みた。超絶大傑作。富田靖子がとてつもなく可愛い。なんであんなに儚い笑顔をするんだろう。「人を恋することはとっても寂しいから、だから私はさびしんぼう。でも、寂しくなんかない人より、私ずっと、幸せよ。」と。セピア色の尾道の景色と…

「上海特急」感想

上海特急、みた。混乱続く中国の汽車で、かつての恋人と再会した冷徹な女がふたたび愛を自覚する物語。と、言いつつウトウトしてしまったので話の筋を追えている自信はない。マレーネ・ディートリヒの浮世離れした美しさは見どころだが、それ以外はそれほど……

「晩春」感想

晩春、みた。いままで通り父との暮らしを望む紀子と、彼女を気遣って結婚を勧める周囲の人びと。やもめの父に対する紀子の感情は、単なる心配を超え、少々倒錯した嫉妬や独占欲のようにも見える。京都旅行の枕を並べる場面が妙に艶めかしく感じられたのは自…

「神と共に 第一章:罪と罰」感想

神と共に 第一章:罪と罰、みた。想像以上のスケールのデカさ!殉職した消防士が7つの地獄の裁判を受け、現世で生まれ変わろうとするが…。使者たちのスタイリッシュな風貌とアクションが気に入った。マン・オブ・スティールみたい。しかし、ちょっと泣かせに…

「ひかりの歌」感想

ひかりの歌、みた。四首の短歌をもとに、孤独に生きる女性たちの姿を描く。役者どうしの空気感がすさまじくリアルだ。そこにカメラなんかないように振る舞ってる。言葉ではなく、目線の動きやしぐさで画面に映らない彼女たちの人生を語っているような。ある…

「レベッカ」感想

レベッカ、みた。大富豪に嫁いだ主人公が亡くなった前妻・レベッカの影に追い回され、精神的に追い詰められていく…。正直前半はもっさりした印象だが、夫とレベッカの関係が明らかになる後半以降、物語が加速。回想シーンもなく、一切姿を現さないレベッカの…

「家族の肖像」感想

家族の肖像、みた。孤独な老教授と若者の交感。お屋敷はセットらしいが、凄まじいディテール。衣装も含めて世界が完成されている。お話はヘルムート・バーガーの使い方といい、耽美で厭世的な空気感といい、いつものヴィコンティだなと思う。何作か見たけど…

「ライジング若冲 天才かく覚醒せり」感想

ライジング若冲 天才かく覚醒せり、みた。若冲と大典の友情を描く。これはまさしくラブストーリー。売茶翁のキャラが良い。ああいう変人がいたこと、また、それが記録に残ってるのが面白い。相国寺の動植綵絵、見たことあるけどあれホントにすごいんですよね…

「バルカン超特急」感想

バルカン超特急、面白かった。特急でひとりの婦人が消えた…アイリスとギルバートの凸凹コンビの捜査が楽しい。絶妙な間とすれ違いがコミカル。正体が明かされて以降の黒幕の作戦は杜撰すぎるが、いきなり血生臭くなるラストの銃撃戦で盛り返す。マーガレット…

「螺旋銀河」感想

螺旋銀河、みた。新年早々すばらしい作品に出会った!アントニムなふたりの女が反発しては惹かれ合い、物語の中の物語が、映画全体を飲み込む。もしあなたの体に大きな穴が空いていたとしたら、わたしの体の同じところに、同じ大きさの穴を開けたい。深夜の…

「Playback」感想

Playback、みた。いやぁ、難しい。時間の概念が融解されていく感覚。過去・現在・未来が折り重なり、新たな現在を作り出す。二回目のplayback=再生で姿を消すボン。そこに居たはずの人物の不在は、震災の爪痕生々しい地割れのイメージと重なる。すべては理…

「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!!」感想

逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類! 新春スペシャル!!、みた。レギュラー版の「胸キュン」的フックはなく、2時間の尺にこれでもかと啓蒙的要素を詰め込んだので、若干カタログ的な捌きにはなってるが、三ヶ日にこの内容をぶっ込んだ意義は大きい。民放の…

「ミッドナイト・ファミリー」感想

ミッドナイトファミリー、みた。ウェブ試写にて。公的医療が貧弱なため救急搬送のほとんどを無許可の私営救急車に頼るメキシコシティ。サンダンス特別賞受賞のドキュメンタリー。獲物を求めて闇営業の救急車同士がカーチェイスする衝撃。過酷な現実にことば…

「AWAKE」感想

AWAKE、みた。プロ棋士の夢敗れた青年がコンピューター将棋の開発にのめり込む様を描く。将棋という「伝統」とAIという「近未来」の対決というルックからして最高。ただ「勝ちたい」と願い、己の挑戦の意味を問い続けるふたりの男の眼差しがカッコよかった。…

「すずしい木陰」感想

すずしい木陰、みた。柳英里紗が木陰のハンモックで揺られる様をただ眺めるだけの96分。途中なにか起こるのかと思ったら本当になにもない。こだわりの方法で炊き上げた白飯を、なにもつけずに召し上がれ…といった趣き。これを映画として褒めるべきなのか?ど…

「FUNAN フナン」感想

FUNAN フナン、みた。クメール・ルージュ抑圧下のカンボジアを舞台に、息子と離れ離れになった母親を描くアニメーション。都会的な生活をしていた家族が、農村へ強制移住させられ、飢えに苦しんでいく。ただこういう事実があったということに落ち込んでしま…

「アニアーラ」感想

アニアーラ、みた。火星への移住者8000人を乗せた宇宙船が軌道をはずれ、5年、10年…と放浪の旅を続けていく。スウェーデンのノーベル賞作家、ハリー・マーティンソンの長編叙事詩を映画化。さすが北欧。青空を渇望する人間の苦しみ、終わりなき冬に蝕まれて…

「有村架純の撮休」全話感想

有村架純の撮休、全話みた。メチャクチャ好き。エピソードによって濃淡はあるが、第3、6、8話が特に良い。回によって自堕落だったり、仕事人間だったり、重めの恋人だったりと、作り手のカラーや願望が出ていて面白い。本人を演じつつ毎回違う表情を見せるの…

「ハッピー・オールド・イヤー」感想

ハッピー・オールド・イヤー、みた。ミニマリストを目指して実家のリフォームに着手したジーンだったが、借りたままのモノを返す中で元恋人との思い出の品を見つけ…。ジーンがなかなか共感を寄せ付けない人物像だが、過去と向き合う痛み、身勝手がぶつかり合…

「ハニーランド 永遠の谷」感想

ハニーランド 永遠の谷、みた。北マケドニアの山奥で老母とふたりで暮らす自然養蜂家を追うドキュメンタリー。トルコ人一家が隣にやってきたことから話は急転する。歪んだ父性と目先の利益に飛びつく強欲さが平穏な親子のくらしを破壊していく。ああ、これは…

「サイレント・トーキョー」感想

サイレント・トーキョー、みた。クリスマスムードの恵比寿に爆弾の恐怖が忍び寄るオープニングから渋谷大パニックの流れはすごく楽しい。見慣れた景色が地獄になるのは、映画の醍醐味。それを渋谷で見られるなんて。でも、そこから先は尻すぼみ。相棒2時間…

「佐々木、イン、マイマイン」感想

佐々木、イン、マイマインをみた。ひさびさに響く青春映画に出会った。真夜中にゴミだらけの部屋でロクヨンをする佐々木の孤独は如何ばかりか。子どもの頃よく遊んでいたのに、大人になってから話が合わなくなった友人のことを思い出す。佐々木よ、さような…

「Away」感想

Away、みた。ラトビアのクリエイターが一人でつくりあげた長編アニメーション。飛行機事故を生きのびた少年が、迫りくる巨人から逃げながら、地図の指し示す場所をめざしていく。風ノ旅ビト」をおもわせる抽象的かつ寓意的な世界観。しかしメリハリがないの…

「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」感想

滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie、みた。Snow Manの知識はゼロ。たまには変わり種をと。まさしく「奇祭」というべき内容。突然の五条大橋(義経!)からの「腹筋太鼓」はすごかった笑 なんでもありのおもちゃ箱。ファン向けではあるが、結構楽しかった。てか…

「空に聞く」感想

空に聞く、みた。3年半にわたり陸前高田災害FMのパーソナリティを務めた阿部裕美さんを追うドキュメンタリー。いつもの昼下がり、ラジオブースを流れるゆったりとした時間。仮設住宅での取材、商工会の人びとの対談、七夕のお祭りの風景。ドラマとは、人間が…

「バクラウ 地図から消された村」感想

バクラウ 地図から消された村、みた。宇宙から始まるオープニング、道端に散らばる棺桶、UFO型のドローンなどSF的序盤から、西部劇を連想させる中盤の展開、そして血と暴力のクライマックス…と掴みどころのない、ジャンル横断的な構成で飽きさせない。腐敗と…