映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

ホラー

「サイコ」感想:シンプルで複雑、オリジナルの輝き

こんにちは。じゅぺです。 今回は「サイコ」について。 「サイコ」は、ヒッチコックの傑作サイコスリラーです。会社の金を持ち逃げした女が転がり込んだモーテルに、鳥の剥製を愛する謎めいた管理人の男がいて…というお話。次から次へとひっくり返る展開と、…

「雨月物語」感想:欲望に忠実に生きるということ

こんにちは。じゅぺです。 今回は「雨月物語」について。 「雨月物語」は上田秋成の読本を原案に、欲望に翻弄される人々を描いた溝口健二監督の作品です。溝口作品を見るのははこれが初めてです。 「雨月物語」はあらすじだけを追ってみると「まんが日本昔ば…

「サスペリア(2018)」感想:歴史の循環の中で

こんにちは。じゅぺです。 今回は話題作「サスペリア」の感想です! 「サスペリア」は1977年に公開されたダリオ・アルジェント監督の同名ホラー映画を現代風に「再構築」した作品です。ヴェネツィア国際映画祭で公開された際はその大胆なアレンジに賛否…

「サスペリア(1977)」感想:ガーリー&グロテスク

こんにちは。じゅぺです。 今回は1977年公開「サスペリア」の感想です! 現在、リメイク版「サスペリア」が大いに話題を呼んでいますが、今回は1977年公開のオリジナル版「サスペリア」の感想を書きます(リメイク版は明日9日にレビューをアップ予…

「来る」感想:秀樹たちを襲う「ぼぎわん」の正体とは?

こんにちは。じゅぺです。 「ヘレディタリー/継承」の記事でも書きましたが、最近ホラー映画の奥深さにハマっています。というわけで今回は「来る」について。 「来る」は、幸せな新婚生活を送っていた秀樹を襲う謎の力「ぼぎわん」の恐怖を描くホラー映画…

「ヘレディタリー/継承」感想:彼らの生と死に「意味」はあるのか

こんにちは。じゅぺです。 今回は話題のホラー映画「ヘレディタリー/継承」について。 「ヘレディタリー/継承」は、祖母の死をきっかけに様々な恐怖に見舞われる家族を描くホラー映画です。 最近、ホラー映画って奥が深いなあと感じるようになりました。僕…

「スマホを落としただけなのに」感想:良くも悪くもタイトル詐欺

こんにちは。じゅぺです。 今回は「スマホを落としただけなのに」について。 「スマホを落としただけなのに」は志賀晃による大ヒット同名小説を「リング」の中田秀夫が監督したサスペンス映画です。タイトル先行で話題になりましたが、良くも悪くも「タイト…

「ジェーン・ドウの解剖」感想:完璧な造形美で魅了する死体

こんにちは。じゅぺです。 今回は「ジェーン・ドウの解剖」について。 「ジェーン・ドウの解剖」は、死体安置所で解剖医をしている親子が、正体不明の女性の死体の謎を調べるうちに不可思議な現象に巻き込まれていく密室ホラーです。公開当時から気にはなっ…

「クワイエット・プレイス」感想:良くも悪くも一点突破のワンシチュエーション映画

こんにちは。じゅぺです。 今回は「クワイエット・プレイス」について。 「クワイエット・プレイス」は、静寂に支配された人類滅亡後の世界を描くホラー映画です。「音を立てたら即死」というキャッチーな宣伝文句の通り、この世界では音に過剰に反応する盲…

「クリーピー 偽りの隣人」感想:逃げることのできない焦りと絶望

こんにちは。じゅぺです。 今回は「クリーピー 偽りの隣人」について。 「クリーピー 偽りの隣人」は2016年公開のホラー映画です。監督は「CURE」の黒沢清。 彼の作品は去年「散歩する侵略者」を劇場で見ました。じわじわと日常が侵食され、気付いたとき…