映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

映画

「アリス・イン・ワンダーランド」感想:ミア・ワシコウスカに注目

こんにには。じゅぺです。 今回は「アリス・イン・ワンダーランド」の感想を書きます。流し見だったので、ちょっぴり中身は薄めです。 「アリス・イン・ワンダーランド」は「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」をベースにしたアリスの冒険ファンタジ…

「バンブルビー」感想:スピルバーグ正統進化系

こんにちは。じゅぺです。 今回は「トランス・フォーマー」シリーズ最新作「バンブルビー」の感想です! 「バンブルビー」は父の死を受け止めきれない少女チャーリーと記憶を失ったバンブルビーが寂しさを埋め合う中で「本当の自分」と出会うまでを描きます…

「切腹」感想:「武士道」の欺瞞を暴く

こんにちは。じゅぺです。 今回は小林正樹監督の時代劇「切腹」の感想です。 「切腹」は、幕府による支配で「武士道」が失われた世を描いています。シンプルなタイトルの通り、物語は戦国時代の武士たちが大事にしていた切腹をめぐる騒動を中心に展開します。…

「オーバーフェンス」感想:フェンスの先に見える景色

こんにちは。じゅぺです。 今回は山下敦弘監督の作品「オーバーフェンス」について。 「オーバーフェンス」は、函館の街で職業訓練校に通う白岩の再起を描くヒューマンドラマです。「そこのみにて光り輝く」や「きみの鳥はうたえる」の佐藤泰志による小説が…

「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」感想:最大のライバルにして唯一の理解者

こんにちは。じゅぺです。 今回は「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」の感想です。 をふたりの女王 メアリーとエリザベス」は、陰謀に翻弄されたふたりの女王、メアリーとエリザベスの権力闘争を描く歴史映画です。 歴史を知らないなりの楽しみ方 僕は日…

「男はつらいよ 私の寅さん」感想:寅さんのお留守番の巻

こんにちは。じゅぺです。 今回は「男はつらいよ 私の寅さん」について。 「男はつらいよ 私の寅さん」は「男はつらいよ」シリーズ第12作目の作品です。 今回は寅さんがお留守番してさくらたちが旅行する新パターンです。冒頭、さくらはおじさんとおばさん…

「キャプテン・マーベル」感想:あきらめずに立ち上がること

こんにちは。じゅぺです。 今回はマーベル・シネマティック・ユニバース最新作「キャプテン・マーベル」の感想です! 「キャプテン・マーベル」はアベンジャーズ誕生前の1995年を舞台に、これまで語られることのなかった「最初の宇宙人襲来」事件と、ク…

「君は月夜に光り輝く」感想:「死」と「青春」の関係について

こんにちは。じゅぺです。 今回は月川翔監督の最新作「君は月夜に光り輝く」です! 「君は月夜に光り輝く」は、不治の病・発光病で「余命ゼロ」のまみずと彼女の死ぬまでにやりたいことを代行する卓也の交流を描く青春映画です。 月川翔監督の安定感! 本作…

「ファントム・オブ・パラダイス」感想:喜怒哀楽の交差するステージで

こんにちは。じゅぺです。 今回は「ファントム・オブ・パラダイス」について。 「ファントム・オブ・パラダイス」は、オペラ座の怪人やファウストを元にしたロックミュージカル映画です。監督は「ミッション:インポッシブル」等での馴染みのブライアン・デ…

「あ、春」感想:家族ということばの意味

こんにちは。じゅぺです。 今回は「あ、春」について。 「あ、春」は、倒産間近の証券会社で働く紘のもとに幼い頃に死んだはずの父が突然現れたことで起こる騒動を描くヒューマンドラマです。監督は「セーラー服と機関銃」や「台風クラブ」の相米慎二。トン…

「L♡DK ひとつの屋根の下、「スキ」がふたつ。」感想:もねねん同棲疑似体験エンタテイメント

こんにちは。じゅぺです。 今回は「L♡DK ひとつの屋根の下、「スキ」がふたつ。」の感想です!! 「L♡DK ひとつの屋根の下、「スキ」がふたつ」は人気少女マンガ「L♡DK」二度めの実写化作品です。監督も前回と同じ川村泰祐。ちょっと前からこのジャンルは映…

「アメリカン・グラフィティ」感想:特別な高揚感と熱気に包まれた「最後の夏」

こんにちは。じゅぺです。 今回は青春映画の金字塔とも言われる「アメリカン・グラフィティ」について。 「アメリカン・グラフィティ」は、旅立ちを控えた若者たちの一晩を取りとめもなくつづる青春映画です。監督はジョージ・ルーカス。タイトルの通りグラ…

「すてきな片想い」感想:なぜ80年代のハリウッド映画は輝いているのか

こんにちは。じゅぺです。 今回は「すてきな片想い」について。 「すてきな片想い」はモリー・リングウォルド主演の青春映画です。監督はジョン・ヒューズ。家族に置いてけぼりにされたサマンサの17歳の誕生日の一夜を描きます。 「すてきな片想い」は、「…

「運び屋」感想:いつだって人はやり直せる?

こんにちは。じゅぺです。 今回はクリント・イーストウッド監督の最新作「運び屋」です。 「運び屋」は、いつでも仕事を最優先だった孤独な男が麻薬の運び屋業をはじめ、やがてこれまでの人生で失ったものを気づくまでを描くヒューマンドラマです。 イースト…

「ロックス・イン・マイ・ポケッツ」感想:狂気とユーモアの悪夢世界

こんにちは。じゅぺです。 今回はちょっと変わり種のラトビア産アニメ「ロックス・イン・マイ・ポケッツ」について。 「ロックス・イン・マイ・ポケッツ」は、精神疾患の家系に生まれた5人の女性の物語を描くアニメーション映画です。実は結構前から気にな…

「ニンジャバットマン」感想:「バットマン」の解釈に違和感

こんにちは。じゅぺです。 今回はファンの間でも賛否両論だった「ニンジャバットマン」について。 「ニンジャバットマン」はDCコミックスの大人気キャラクター・バットマンを日本のアニメーション会社が戦国時代風にアレンジした作品です。もはや企画の存…

「イコライザー2」感想:前作以上にサイコパス殺人鬼なマッコール

こんにちは。じゅぺです。 今回は「イコライザー2」について。 最近はもっぱら「舐めてた相手が殺人マシーンでした」映画ブームですね。「96時間」に始まり「ジョン・ウィック」「ドント・ブリーズ」など多々ありますが、「イコライザー」はその代表的作…

「リアル・スティール」感想:ロッキーの哲学を継承するお父さんヒーロー

こんにちは。じゅぺです。 今回は「リアル・スティール」について。 「リアル・スティール」は、堕落したボクサー・チャーリーが離れ離れになっていた息子・マックスとロボットボクシングに打ち込むうちに本当の親子になっていく様を描くSF映画です。 ボク…

「シンプル・フェイバー」感想:アナ・ケンドリックとブレイク・ライブリーの絶妙な配役について

こんにちは。じゅぺです。 今回はポール・フェイグ監督最新作「シンプル・フェイバー」について。 「シンプル・フェイバー」は、リブート版「ゴーストバスターズ」のポール・フェイグ監督によるサスペンス映画。ダーシー・ベルの「ささやかな頼み」を原作と…

「ランペイジ 巨獣大乱闘」感想:生身でも勝てそうなロック様

こんにちは。じゅぺです。 今回は「ランペイジ 巨獣大乱闘」について。 「ランペイジ 巨獣大乱闘」は、宇宙ステーションから落下した薬品によって野生生物が巨大化し、人間たちを襲うアクション/パニック映画です。元ネタはゲームだそうで、ハリウッドもな…

「グリーンブック」感想:グリーンブックとフライドチキン

こんにちは。じゅぺです。 今回は注目のアカデミー賞受賞作「グリーンブック」の感想です! 「グリーンブック」は、誇り高き黒人音楽家ドン・シャーリーと、粗暴だが家族を愛するイタリア系用心棒トニー・リップが、ピアノ演奏会で南部を巡業するロードムー…

「ワン・フロム・ザ・ハート」感想:コケた理由は…主演の地味さ?

こんにちは。じゅぺです。 今回は「ワン・フロム・ザ・ハート」について。 「ワン・フロム・ザ・ハート」は、全盛期ハリウッド製ミュージカルのルネサンスとも言うべき、巨匠フランシス・フォード・コッポラによるミュージカル映画です。 いきなり直球で申し…

「翔んで埼玉」感想:予想外のヒットの土壌

こんにちは。じゅぺです。 今回は話題沸騰のコメディ映画「跳んで埼玉」の感想です! 「翔んで埼玉」は、魔夜峰央による同名漫画をGACKTと二階堂ふみの主演で実写化したコメディ映画です。もともと原作の漫画は1982年の刊行だそうで、最近になって復刻版をリ…

「バーニング 劇場版」感想:"ない"ことを"ない"と認知するということ

こんにちは。じゅぺです。 今回は「バーニング 劇場版」の感想です。 「バーニング 劇場版」は、村上春樹の短編小説「納屋を焼く」をイ・チャンドン監督が実写化した作品です。カンヌ映画祭では「万引き家族」とパルム・ドールを争うなど、国際的には高い評…

「けんかえれじい」感想:青年の暴力性に潜む戦争の熱気

こんにちは。じゅぺです。 先日、元フジテレビアナウンサーでバラエティ番組にも引っ張りだこの高橋真麻が一般人の男性と結婚したそうです。おめでたいニュースですね。そんな彼女のお父さんは俳優の高橋英樹。長い間一線で活躍してきたベテランです。今回は…

「アリータ:バトル・エンジェル」感想:「人間らしさ」とは?

こんにちは。じゅぺです。 今回は「アリータ:バトル・エンジェル」のレビューです! 「アリータ:バトル・エンジェル」は鉄くずの山から拾われたサイボーグ戦士・アリータが、荒廃した世界で誰よりも"人間らしく"成長していく様を描くSF映画です。直前に…

「スパイダーマン:スパイダーバース」感想:君は一人じゃない

こんにちは。じゅぺです。 今回はソニー製作のアニメーション「スパイダーマン:スパイダーバース」の感想です! 「スパイダーマン:スパイダーバース」は、ピーター・パーカー亡き後のニューヨークを舞台に、ブルックリンに住む少年マイルスと異世界から現…

「DESTINY 鎌倉ものがたり」感想:予告編の面白さを超えなかった作品

こんにちは。じゅぺです。 今回は「DESTINY 鎌倉ものがたり」について。 「DESTINY 鎌倉ものがたり」黄泉の世界に連れ去られた魂を取り戻す夫婦の物語です。宇多田ヒカルのうたう主題歌「あなた」の流れる予告編があまりに良かったので、きっと本編はこれを…

「新幹線大爆破」感想:テンポの悪さが惜しいパニック映画

こんにちは。じゅぺです。 今回は「新幹線大爆破」について。 「新幹線大爆破」は、新幹線に仕掛けられた爆弾に翻弄される人びとを描くパニック映画です。国鉄・警察、犯人グループ、新幹線の乗客の3つの観点から事件が切り取られ、それぞれの思惑が交錯す…

「女と女と女たち」感想:幸せを求める不ぞろいな女たち

こんにちは。じゅぺです。 今回は「女と女と女たち」について。 「女と女と女たち」は、シャーリー・マクレーンが1人7役で挑むオムニバス映画です。1人2役の作品はたまに聞きますが、1人7役って初めて聞きました。ものすごく俳優の技量が試される挑戦ですが…