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「義母と娘のブルース」第1話 感想:この綾瀬はるか、見覚えがある!

こんにちは。じゅぺです。

 

今季もぼちぼちと新ドラマの放送が始まっていますね。春ドラマは結局Hulu配信の「ミス・シャーロック」を全話見たぐらいで、地上波ドラマはまともにチェックしていなかったのですが、夏ドラマは期待作ぞろいです。いまのところ「義母と娘のブルース」「この世界の片隅に」「健康で文化的な最低限度の生活」「dele」は視聴するつもりです。あと余裕があれば「チア☆ダン」と「GIVER」も。これらの作品から最終回まで見る番組を2、3本まで絞れればいいかな、という感じです。

 

で、今回は「義母と娘のブルース」についてです。

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「逃げ恥」でおなじみのTBS火曜10時枠の作品。主演は綾瀬はるか。完璧主義のキャリアウーマン岩木亜希子(休日もスーツで出歩くあたりちょっと変人)が、夫の連れ子のみゆきに認められようと奮闘するコメディドラマです。血縁の壁に挑戦する家族ものといえば、このあいだパルムドールを受賞した是枝裕和監督の「万引き家族」が話題になっていましたね。家族のあり方の根本部分が揺れ動いている昨今、やはり多くの人の関心を惹くテーマなのでしょう。

どうやらこのドラマは義母と娘の10年間を描くようで、成長した10年後のみゆき(上白石萌歌)のナレーションがときどき挿入されます。そのうち上白石萌歌綾瀬はるかで仲良くケンカしたりするんでしょうか。今後の絡みが楽しみです。

先ほどふれた通り、亜希子は日常会話のたとえ話がぜんぶ兵法書やら漢文やらの引用だったり、娘との接し方をお仕事のフレームワークで考えたり、真面目にがんばってるのにズレまくってるあたりが面白いわけですが、この「がんばる変人」の綾瀬はるか、どこかで見覚えがありますよね。昨年の冬に放送していた「奥様は、取扱注意」そっくりです。「奥様は、取扱注意」は、元スパイの専業主婦(「ロング・キス・グッドナイト」みたい)である綾瀬はるかがご近所のトラブルを持ち前のスパイ力でかぎまわり、最終的にすべて暴力で解決する愉快なドラマでしたが、このときの主人公と亜希子のキャラが似ているのです。どちらも一生懸命なのにどこかピントがずれているおかしみがあるんですよね。綾瀬はるかは本人のキャラクター性もあいまって、天然ボケをまかすコミカルな役がとっても似合うわけですが、ここ2作はなかなかチャレンジングな役に挑戦していると思います。一歩間違えるとただの空気の読めないやつになりかねないし、ちょうど良く笑えて応援もしたくなる塩梅というのはなかなか難しいんじゃないでしょうか。亜希子も非常にマンガ的なキャラクターで、綾瀬はるかの力を持ってしても、少々痛々しく感じる点がなくはないのですが、評価はまだまだこれからだと思います。「奥様は、取扱注意」も、綾瀬はるかの本格アクション(そういえば彼女は最近アクションにも気合が入っています)や、よくわからない終わり方も含め、なんだかんだ話題の多かった作品でした。「義母と娘のブルース」もジョーカー的な役回りの佐藤健や、第1話のラストでほのめかされた再婚の秘密など、楽しみな要素もたくさんあります。もしかしたら亜希子ブーム、あるんじゃないでしょうか。

最後になりますが、「義母と娘のブルース」の「ブルース」はこれからどういった意味を持ってくるのでしょう。第1話の冒頭、10年後のみゆきは義母と歩んできた月日を振り返りながら、を「私たちの関係はブルースだった」と言います。ブルースといえば、アフリカ系アメリカ人の生み出した音楽ジャンルのひとつで、毎日の些細な出来事や感情を、しんみりと悲しい調子に乗せて歌うものです。うーん、あまりポジティブには響いてきません。気になります。とりあえず、しばらく見てみることにしましょう!