映画狂凡人

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「待ちきれなくて…」感想:「ブレックファスト・クラブ」を連想させる青春群像劇の秀作

こんにちは。じゅぺです。

今回は「待ちきれなくて…」について。

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「待ちきれなくて…」は、高校生活最後の夜、お別れパーティーに集まった6人の男女を描く青春群像劇です。たった一夜の、ひとつ屋根の下の出来事というワンシチュエーションのドラマはどこか「ブレックファスト・クラブ」を連想させます。スクールカーストも、人づきあいも、このパーティーにやってきた思惑も違う6人ですが、この特別な夜に高校生活の失敗を清算し、悔いを残したくないという願いは共通です。かならずしも全員が交わるわけでもありませんが、一つひとつのエピソードがユニークかつユーモラスで、大変愛らしいのです。1年生の頃から片思いしてきた学年一の美女にラブレターを書く男の子、付き合っていた彼女に振られてしまったナルシストのジョックス、ひょんなことからトイレに閉じ込められた幼なじみの男女、などなど。みんなそれぞれに隠してきた想いとか悩みがあって、その抱えてきたモヤモヤを発散する場所を求めているのです。そして、等身大の高校生でも、いまここで思い通りにしなかったら、絶対に後悔するってことぐらいは分かります。彼らの気持ち、ものすごく切実だし、共感してしまいますよね。僕のお気に入りは、ラブレターを書いた男の子と、それを偶然受け取ることになる学年一の美女のエピソード。特にクライマックス、すれ違ってきた想いが一瞬重なり合い、そのたしかな手ざわりに喜び、困惑しながらも、距離を詰めあっていくあのやり取り。ムズキュンすぎてクラクラしてしまいます。「ブレックファスト・クラブ」に並ぶアメリカの青春群像劇の傑作ではないでしょうか。