映画狂凡人

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「晴れて今宵は」感想:アステアの紳士然としたカッコよさ

こんにちは。じゅぺです。

最近、フレッド・アステアの映画にハマっています。今回は「晴れて今宵は」について。

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彼の作品、9割9分ストーリー展開が同じなんですよね。基本的にはアステアとヒロインのすれ違い恋愛です。ひょんなことから出会ってしまった二人が、いくつもの騒動を乗り越え、ついには結ばれる。好きな自分がいうのも変ですが、ほとんど予定調和で面白みはありません。ここにツイストを効かせ、人生の甘みとほろ苦さを足したのが、フェリーニの「ジンジャーとフレッド」でしょうか。アステアとヒロインの「その後」のような要素を含んだ作品になっています。

で、今回の「晴れて今宵は」ですが、あいかわらずストーリーにひねりはありません。個人的な見どころとしては、ヒロインがリタ・ヘイワースであること、そして、アステアの優雅さが楽しめること、でしょうか。リタ・ヘイワースは名前しか聞いたことがなく、出演作は初めて見ました。すらっとした体格とクールな顔つきには、アステアとよく組むジンジャー・ロジャースと違った良さがあります。手の届かない美女!という感じがしますね。

そして、アステアについて。何度見ても彼のダンスは最高です。線が細く紳士的な優雅さがあります。いかにもアメリカンでパワフルなジーン・ケリーとは違ったカッコよさなんですよね。「晴れて今宵は」には、そんなアステアの魅力が詰まっていました。「セカンド・コーラス」あたりはアステアのタップがあまり見られず、ちょっと不満だったんですが、本作は90分にまんべんなく彼のダンスが配置されていて、見ごたえがあります。特にヒロインと結ばれるラストのダンスは、大人の色気が漂っていて、かじりついて見てしまいました。

しかし、おおむねチャプターでダンスシーンだけ拾って見れば満足な内容かなあと思いました。なかなか「踊らん哉」を超える作品はないですねえ。