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「MEG ザ・モンスター」感想:ステイサムと幼女の組み合わせ

こんにちは。じゅぺです。

今回は「MEG ザ・モンスター」について。

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MEG ザ・モンスター」はジェイソン・ステイサム主演のパニック映画です。

スティーブン・スピルバーグ監督「ジョーズ」やアサイラムの「シャークネード」シリーズなど、いまも昔もサメ映画はパニック映画の王道ジャンルですが、本作は「ファイ運ディング・ドリー」を除くと歴代最高の興行収入を挙げたサメ映画になったようです。ジェイソン・ステイサムという人外の存在と大人気モンスターの組み合わせですから、どうせステイサムがサムを虐殺することになるんだろうということがわかっていたとしても、見に行きたくなるのが観客の心理というものです。

しかし、良くも悪くもヒットを狙ったつくりになっていて、マーケティング的には成功した映画なんでしょうけど、ジャンル映画としてはいまひとつ物足りなさが残るなというのが正直な感想です。まず、あまり残酷描写がないことですね。「このサメはヤバい」と劇中で騒ぐからには、それを映像で見せてくれないといけないと思うのですが、暴れっぷりは控えめです。インパクトがあまりない。冒頭のマシ・オカ演じる乗組員が爆死するところは面白かったし、悪そうな投資家が不様に食い散らかされるのも期待通りなのですが、パンチが足りません。ラストのビーチの場面はかなり肩透かしを食らいました。あそこは大惨事になるべきですよ。人が悪趣味に死ぬ場面が直接描けないにしても、たとえば海が真っ赤な血に染まるのを映すだけで、サメの残虐さは伝わりますから。人がたくさん死ぬ様を楽しみにしていたので、かなり食い足りなさがありました。

あと、余計な人情描写もいらなかったですね。親子の絆の回復がひとつテーマになっていましたが、特に必要を感じませんでした。あの社長パパもどうせ死ぬなら安らかにボートの上でとかではなく、仲間を守るために爆弾背負ってサメに特攻してくれた方が笑えたし、印象に残ったと思います。

しかし、やっぱりいいなあと思ったのは、ステイサムと幼い女の子の組み合わせですね。すでに何作かのそのような内容のステイサム映画はあったように記憶していますが、コワモテマッチョのハゲ親父が根っこの優しさを隠しきれず、でれでれの笑顔を見せてしまうのは、なんとも可愛らしくてなごみます。そういえば「ワイルド・スピード/アイス・ブレイク」でもデッカードは赤ちゃんの子守をしていました。僕はこういうの結構好物なので、ぜひその方向性で続編を作ってほしいと思います。あと、一応R指定だとうれしいですね。