映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「バースデー・ワンダーランド」感想(ツイッターより再掲)

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バースデー・ワンダーランド、みた。小学生のアカネが地下室から異世界の冒険へと飛び出す。児童文学のアニメ化。よく言えば王道ファンタジー、悪く言えば寄せ集め。キャラデザも世界観もストーリーも見たことある内容。着地点はよかったけれど。原恵一監督の名前でハードルを上げすぎたか。

杏演じるチィちゃんはとてもよかったね。アカネは松岡茉優が声を当てているせいか、小学生よりも大人っぽく見えた。しかし彼女が見ている世界はまだまだ小さい。ヒポクラテスのギャグのくだりが少々しつこかったり、ロンのキャラ付け(語尾とか)がベタ過ぎたり。それでいいのか?感がちらほら。

バースデー・ワンダーランド、誰に向けて作っているんだろう?というのがわからなかった。キャラデザにイリヤ・クブシノブを起用し、原恵一監督の名前で大々的に売り出しているわりには、あまり大人をターゲットにした内容には見えない。子どもは楽しめるかもしれないけど、そういうは売り方してない。

若おかみは小学生!」の方がそこらへんは考えられていた。「マイマイ新子と千年の魔法」もそうなんだけど、児童文学原作の映画なのにあまりメインターゲットのファミリー層には受けず、一部の映画ファンに支持されて…という流れだと、せっかくの良作も埋もれてしまう。売り方考えてほしい。