「ションベン・ライダー」感想(ツイッターより再掲)
ションベン・ライダー、みた。いじめっ子のガキ大将を救うべくヤクザに戦いを挑む子供たちを描く。ギャンギャン騒ぐ3人に中学生のエネルギーを感じる。ザク切り感のあるストーリーに若干ついていけず。冒頭の拉致劇、河原の逃避行、あられの運転する車内、最後の銃撃戦。長回しはあいかわらず芸術的。
「台風クラブ」を見た後だとこのザラザラとした荒削り感に疲れてしまう。わかりにくい編集だなと思ったら、やはり3時間以上ある素材をぎゅっと縮めた結果らしい。ブルースが銭湯入ったり、初潮を隠すために海に浸かったり、性と水のイメージの反復や、フェンスを超えるアクションの多様が印象的。
映画全体が中学生のトチ狂った脳内の具現化のようでもある。ところどころロリコン趣味?が透けて見えるところには岩井俊二臭も感じる(こっちの方が先だが)。相米慎二監督はいい意味で頭がおかしい。2019年には絶対撮れないスタントや際どい女の子のシーンもある。まあまあ気持ち悪い。