映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「キングコング」感想(ツイッターより再掲)

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キングコング、みた。大傑作。髑髏島で撮影隊が出会ったのは、野蛮な原住民と古代の恐竜、そして巨大なコング。首長竜が暴れ出してから映画はノンストップ!惜しみなく登場するモンスターは本能のまま目につく人間たちを殺しまくる。最後はエンパイアステートビルでの戦い。切ないラストの余韻に浸る。

さすがにストップモーションだと鑑賞のノイズになるかなあと思ったけど、そんなことは全くない。ぎこちない表情のコングはかえって感情が読めず不気味だし、ゴツゴツとした手と握りつぶされる人間の対比、木々を揺らす恐竜に、丸太を抱え、窓からアンを探し回るコングの迫力!

エンパイアステートビルをよじ登るコングを横から捉えたカットや、戦闘機の操縦士目線で迫るコングの姿など、巨大感を演出する表現の豊かさに感動。かえって「どうやって撮ったんだろう?」と思いたくなるカットも多々あり、驚きにあふれていた。

ブロードウェイのステージで鎖に吊るされたコングはなんとも情けなく、紳士淑女たちが興味津々にその姿を見つめる様はグロテスクで、とても悪趣味だ。「ジュラシック・ワールド/炎の王国」の恐竜オークションのアイデアの源泉かもと思ったり。ゾクっとくる怖さがある。わりかしホラー要素も強かった。