「幸色のワンルーム」感想(ツイッターより再掲)
幸色のワンルーム、みた。生きる意味を求めてさまよう誘拐犯と少女を描く。散々叩かれて関東では放送されなかった作品。誘拐を美化しているとは思わないが、テーマのあつかいが安直に感じたのも事実。しかし、山田杏奈は輝いていた。ひとつ一つの表情が重くて、繊細だった。さらにファンになりました。
物語的には二人の出会いが明かされるところがピークで、そこから先はズルズルと…。どうにも薄っぺらい上に、誘拐犯を「お兄ちゃん」とか呼ばせている時点で、ああやって嫌われてしまったのもわかる。主人公・幸は、山田杏奈が演じているおかげで血の通った、生身の人間として成り立っていたと思う。
最終話「私たち悪いことした…?」と力なく涙を流す姿は、ぎゅっと胸を締め付けられました。希望から絶望に突き落とされた時の落差の表情も、不安げな口元も、見えるものすべてが灰色に映る冷めきった目も、ぜんぶ説得力があった。雛形あきこの幸薄毒親演技もよい。てか刺されたストーカーどうなった?