映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「ぼくとアールと彼女のさよなら」感想

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ぼくとアールと彼女のさよなら、みた。グレッグは親に同級生の白血病の女の子の話し相手になることを命じられ…。こじらせ映画オタクの青春。ひねくれた世界観に笑い、すれちがう優しさに涙する。病室で映画を見るレイチェルの目に、ぎゅっと胸を締め付けられた。あの時、彼女は何を想ったのだろう。

グレッグとレイチェルの会話が微笑ましいよね。彼は自己肯定感が低くて、すこし皮肉っぽく世界を見ているけど、それがとってもおかしくて愛おしい。チープなパロディ映画も。だからこそレイチェルのために作る映画のまっすぐさ、絵本のようなピュアさに胸を打たれる。そしてそれを見るレイチェルの目!

もう無理だと諦めてしまった彼女が、あの映画を見て、いったい何を想うのだろう。さまざまな思い出や気持ちが巡っただろう。ケンカ別れみたいに終わってしまったグレッグとの関係のことは。映画を見る映画。とっても映画的だった。