「パディントン2」感想
パディントン2、みた。財宝の秘密が隠された絵本を巡る騒動を描くシリーズ第2弾。人にやさしく親切にしていれば、その分だけ誰かがしあわせをおすそ分けしてくれるもの。しゃべるクマもコワモテの囚人も、見た目ではなく心を見よう。殺伐としたこの時代に当たり前だけど大事なことを教えてくれる傑作。
ストーリーが丁寧。みんなが期待するゴールに、ちょっと意外な道をたどりつつ、しっかり着地してくれる。刑務所のくだり、特にナックルズと心通じ合うところは、やはり感動してしまいますね。コミカルに描かれつつも、パディントンってかなりひどい目にあってるんだけど、人の善の心を信じたくなる。
人間の卑劣で恐ろしい顔、いまこの世界で起こっている恐ろしい出来事を否応なしに連想させる騒動。そういう要素をブラックに練りこみつつも、しかし、人間の優しさや、しあわせを分け合うことの美しさ、誰かと心通い合う瞬間の喜びがこの映画にはあふれている。みんなにハッピーになる資格がある。