「芳華 Youth」感想
芳華 Youth、みた。70年代末の中国を舞台に、文工団の青春を描く。文化大革命に中越戦争。彼らが打ち込む歌と踊りは戦意高揚のプロパガンダだ。当の共産党への批判的目線に欠ける点に限界を感じるが、激動の時代にまっすぐ未来を信じて生きる男女がパワフルだったし、美しかったな。良作。
中越戦争の地獄を長回しで舐めるように撮るところ、臨場感がすばらしかった。あと、解散打ち上げ後の朝の生ぬるい空気。感極まって熱い言葉交わし合って、みんな寝静まった時にふと「ああ、ホントに終わったんだな」と。個人的にはそこで終わっても良かったのだけど、最後まで見て納得。そういう話か。
ただちょっとエピソードが錯綜しているというか、まとまりに欠けている印象は受けた。あと20分ぐらい短かったらもっと好きだったかも。