「なまいきシャルロット」感想
なまいきシャルロット、大傑作!天才ピアニストに出会い夢膨らませるシャルロット。しかし、家政婦のおばさんも、妹同然の隣の家の女の子も、嫌なことばかり言う。言い寄ってくる旋盤工の男もいるけど…。13歳って絶妙な時期。クララをひと目見た衝撃は恋のようだ。彼女の不満顔がこの映画のすべて!
家政婦のおばさんが絶妙に嫌なこと言うんですよねえ。ちょっと酷くない?と思うんだけど。親ではない距離感。でも、嫌いだから言ってるんではないんだろうなあ。素直じゃない人。俺だったらちょっと遠ざけたいかも。近所の子どもは親と一緒にいる時間が少ない分シャルロットに懐く。
いつでも付いてきて鬱陶しい感じ、わかる。シャルロットからすれば私はこの子のお守りをしたりいつもつるむほど子どもじゃないんだ!ってところでしょうか。でも、いざ拒絶されると寂しくなって怒り出す。まわりのみんなが敵に見えてきて、ふとした優しさを見せる年上の男と危険な恋をする。思春期だ!
シャルロット・ゲンズブールの常時ふくれっ面なところは、ジョン・ヒューズ作品の常連、モリー・リングウォルドを彷彿とさせる。シャルロットの方がひとまわり上だけど、「ブレックファスト・クラブ」とほぼ同時代の本作。フランスのカラッとした夏の日差しと風が爽やかなヤングアダルト映画だ。