「ポエトリーエンジェル」感想
ポエトリーエンジェル、みた。〈詩のボクシング〉を通して自らの壁を突き破っていく人々を描く。岡山天音の無気力実家暮らし青年感!この手の役をやらせたら右に出るものはいない。ラッパー、地味女、公務員…脇役もいい味出してる。何より武田玲奈!最後の笑顔がすばらしい。ちょうどいい軽さの良作。
玉置(岡山天音)の父(鶴見辰吾)との対立はちょっとありきたり過ぎてもう少しひねりはないわけ?と思っちゃったけど。あんまり期待からは脱線せず、思った通りのところに落としてくれる安心感。青空の広がる和歌山の田舎の景色がとっても爽やかで、ホッとするような優しさを感じる。
武田玲奈演じる吃音の丸山がボクシングに興じるのはきっと内なる葛藤や人並みに喋りたいという欲求の発散なのだろう。そんな彼女がさらなる一歩を踏み出す。屈託のない笑顔で「おはよう」が言えるようになる。大きな夢を語るのもいいけど、まずは毎日の生活から着手してもいいんじゃない?と。