「忘れじの面影」感想
忘れじの面影、みた。天才ピアニストに恋した女性の物語。うーん、久々の空振り。マックス・オフュルスの名前に期待しすぎた。ウィーンを離れても忘れられず、やっとの想いで結ばれても捨てられる。再会しても顔を覚えていない。なぜこんな男を好きになる?出会いの衝撃はそれだけ強力なのだろうか…。
つまらないメロドラマだなと思ってしまうと、あんまり気持ちも乗らず。特に語るところもないけど、唯一いいなあと思ったのは書き割りの世界旅行。嘘だとわかっててもそれを楽しむ。なんだか二人の関係を示唆しているようでもあり、この慎ましさが切なくもある。