「ルース・エドガー」感想
ルース・エドガー、みた。白人の養親のもと誰もが羨む優等生に育った紛争国出身のルース。しかしある教師が彼に疑いの目を向け…。理想がプレッシャーとなり呪いとなる。大きな事件は起こらない。誰かが隠し事をしている。この不穏な宙吊り状態は自由の国・アメリカの現実そのものだ。モヤモヤする!!
オクタヴィア・スペンサーは「ドリーム」にも出演しているが、本作とは真逆の作品といえる(そもそも時代背景が違うが)。黒人は〈尊敬される存在〉でないと価値はないのか?自らその枠に当てはまろうとする、いや、入っていこうとしないと〈認められない〉地獄。すべてのマイノリティに言えることだ。