映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「ファイナル・カット」感想

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ファイナル・カット、みた。男女の出会いと別れを450作品のカットで紡ぐ。映画史を旅し、その存在を祝福する〈映画の映画〉。茶目っ気あふれる繋ぎに笑い、数多の作品が観客に届けてきた感動に想いを馳せる。観客の数だけドラマがあったはずなのだ。しかし選曲のセンスがベタ過ぎ笑 

ニュー・シネマ・パラダイス」の最後を1時間20分かけて1本の映画にしてしまったような作品。運命的な出会いに胸躍り、ダンスで心通わせ、キスを交わし、ベッドの上で愛を確かめ合う。すれ違いに戸惑い、別れに涙を流し、再び大切な人と出会うべく全力で駆ける。100年経っても変わらない普遍の物語。

どんな時代だって人は恋をするし、振られたら泣くし、しあわせを求めるものなのだ。当たり前だけど、なぜだかその事実に感動してしまった。映画は世界を彩り豊かに切り取る。ワンカットごとにドラマがある。そしてそれを映画館で見ていた人たち。彼ら一人ひとりにもドラマがある。ドラマのドラマ。

しかしまあこの内容なら1時間オーバーはなくてもよかったかなと思ったり。50分ぐらいでちょうどいい。EUフィルムデーズのプログラムの1作で、無料公開されているので気になる方はぜひ。