「ストリート・オブ・ファイヤー」感想
ストリート・オブ・ファイヤー、傑作!ケンカ、ロックンロール、時々キスと爆発の94分。殴り合うけど誰も死なない、少しゆるっとしたテンポは同年公開の「ゴーストバスターズ」を思い出す。追いかけて、隠れて、逃げて、最後に向かい合う高架下。これは砂と埃にまみれた裏路地の「カサブランカ」だ。
マイケル・パレ、ダイアン・レイン、ウィレム・デフォー。みんな初々しい!これは西部劇のフォーマットなんだな。ゴロツキたちは馬からハーレー・ダビッドソンに乗り換えた。ビリーの劇場はウエスタン・サルーンであり、高架下の果たし合いは荒野の決闘だ。そしてクライマックス!ハードボイルド!
赤いオープンカーに乗って旅に出る後ろ姿は「カサブランカ」の「ルイ、美しき友情の始まりだな」にどうしても重ねたくなる。俺はバスに乗って逃げ回るくだりが好き。警官に賄賂渡した意味皆無の狼藉も面白い笑 そして「Tonight Is What It Means to Be Young」のラスト。切なさより熱さが勝った。