映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「あみこ」感想

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あみこ、みた。キラキラしてない青春映画。常に苛ついているあみこ。アオミ君と前に話してから半年経った…と指折り数える。Radioheadで盛り上がった彼はどこへ?と。あのモヤモヤを俺もよく覚えている。自由なはずなのに息苦しい。ぐっと力の入ったあみこの目つきが強烈。途中のゆるいダンスに笑う。

ゲリラ的な撮影が面白い。TSUTAYAだ!池袋駅だ!っていちいちテンション上がった。このインディーズならではの手触りがとてもいい。前半、1年間のほとんどが教室で展開される。対して終盤は池袋。路上で叫ぶ男の人にあみこが同調する場面、すごく楽しそうなのが印象に残っている。

ベッドの上でアオミくんに対峙する。とても〈PURE〉だ。しかし温めていた気持ちは簡単に裏切られる。まあ、その程度なのだろう。期待は幻滅に変わる。しかし、最後のパンチと駅のプラットフホームに立つあみこの背中に清々しさを覚える。やっと自由になれた。少女は解き放たれたのだ。

個人的には世に絶賛されるほどの強烈なパンチは受けなかったんだけど、そこらへんのインディーズ映画とは一線を画すというか、圧倒的にハイクオリティであることは確かだった。はやく長編撮ってほしいですね。完全に余計なお世話だけど、どんどんハードル上がってる気がする笑