「1001のバイオリン」感想
1001のバイオリン、みた。原発事故を機に東京に越した達也。職もなく家族に疎まれ気味の彼は現地に残した飼い犬を探し始める。受け止めたら全て無かったことになってしまうのではないか。「こうなったら地獄へ落ちてやれ」と。探しているのはタロウではない。疾走感溢れるラストに震える!超絶大傑作。
オムニバス映画「ブルーハーツが聴こえる」の1作。原発作業員として働いてきた過去。地元を捨てて東京で暮らす自分を、達也はどこか認めきれないでいる。魂をそこに置いてきたかのように、達也はフェンスの向こうを彷徨い続ける。豊川悦司の目が力強い。そして最後の咆哮!人生は何度でもやり直せる。
三浦貴大の演技もいいなあ。どこにでも居そうなお兄ちゃんがすごくうまい。中華屋でチマチマ酒飲む姿なんて最高です。