「NANA」感想
NANA、みた。この頃の邦画のじめっとした空気感たまらんなあ。新幹線の出会いの愛おしさよ。そしてふたりがステージの上にいるレンを見つめながら手をつないだ瞬間、「これは俺には踏み込めない世界だ」と思った。男女を逆転させてもあの美しさは成立するだろうか?最高の「女の子」映画だった。
一見正反対のナナとハチが同じ屋根の下で暮らしている。そのことだけでもう愛おしい。ステージを見つめる女の子の目の輝き…。「幸せになってくれよ」ともはや親の目線で見てしまう。「男の傷は男で」にならないところがいい。しかしバンドマンの彼が忘れられなくて…はこの2020年に成立するだろうか?
良くも悪くも2005年の映画だと思った。やはり最後のサプライズの多幸感よ。夢のような世界、言ってしまえばファンタジーなのだけど。モノローグが入るから最後はナナとハチは別れるのかと思ったけど、全くそんなことはなかった。
珍しく映画ツイートでタイトル間違えました。「ナナ」じゃなくて「NANA」です。