「#ハンド全力」感想
#ハンド全力、みた。震災の爪痕残る熊本でSNS受けを狙った画像がバズってしまったマサオたちは成り行きでハンドボール部に入部することになるが…。ちょっぴりビターで冷めた青春映画。素直なスポ根にしないところが面白い。いいねの数を追いかけても最後に残るのは虚しさ…耳が痛い。良作。
加藤清史郎に鈴木福、そして安達祐実。かつての天才子役が集結している。醍醐虎汰朗(変換ダルい)と甲斐翔真は今後も活躍しそう。芋生悠と蒔田彩珠の女子ハンドボール部は一歩引きつつも物語を牽引する抜群の存在感。ひとりだけ抜群に美形の子がいると思ったらHKT48の田中美久。さすがアイドル。
仮設住宅に暮らすマサオ。「インスタ映えする被災具合」とか呟きながら半壊のまま放置された建物を写真に収める。震災で夢を絶たれた失望を胸の奥にしまいつつの軽さ。高校生だったらこの程度か。被災者たちの温かいコミュニティは「春を告げる町」の広野町を思い出す。あれはフィクションじゃない。