映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「宇宙でいちばんあかるい屋根」感想

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宇宙でいちばんあかるい屋根、みた。14歳の少女と星ばあのファンタジー。こういうジュブナイルな味わいの邦画はひさびさかもしれない!レイトショーで見て正解だった。夜空が輝いて見える映画。楽譜通りに完ぺきな音色を奏でる清原果耶とジャジーでブルースな桃井かおりのアンサンブルが至高でした。

清原果耶がめちゃくちゃ良い、これに尽きる。感情の繊維/遷移の表現がすごく丁寧だと思った。たとえば星ばあと母親のことを会話する場面。思いがグッとこみ上げ、彼女に本心を打ちあけるべきか逡巡した末に、訥々と語りだす。いったん気持ちを飲み込んでから言葉にするまでのタイムラグ。

一方の桃井かおりは予測のつかない(計算された)無軌道な演技。そんな正反対なふたりがぶつかり合った時のケミストリー!本当に孫とおばあちゃんみたい。いい意味でこの温度差が心地よい。水族館の場面よかったな〜。醍醐虎汰朗のちょっぴりイヤなヤツ演技も好きだった。