「エノーラ・ホームズの事件簿」感想
エノーラ・ホームズの事件簿、面白かった!最高の夏休み映画。ミリー・ボビー・ブラウンが可愛い!これに尽きる。悪戯っぽく観客に語りかけ、大人の欺瞞に怒り、侯爵にほんのりと恋心を抱く。19世紀が舞台だが、花嫁学校がディストピアのように見えてきて面白い。正統派エンパワメント映画でもある。
エノーラにニコッと微笑みかけられて一瞬で落ちた。年相応の無邪気さと、いまの若者のロールモデルになりそうな聡明さと。あまりに物分かりののすぎるシャーロックに若干の違和感はあるが、変人すぎるが故にいまの目線で見たら全く正しいことを言っている、マイナス×マイナス=プラスの状態になってる。
ヘレナ・ボナム・カーターはそのまんま「Suffragette(敢えて原題で書く)」だった。この時代に女性の置かれている立場は地獄で、エノーラが事あるごとに男装し、周囲から淑女としての振る舞いを求められるところにそれは現れているのだが、仲間たちは彼女の背中をそっと押すのである。
マイクロフトが完全に嫌なやつに振り切っていて非常に良かった。まだまだ続編作れそうなオチだったので、これからに期待したい。感想おしまい。