「バルカン超特急」感想
バルカン超特急、面白かった。特急でひとりの婦人が消えた…アイリスとギルバートの凸凹コンビの捜査が楽しい。絶妙な間とすれ違いがコミカル。正体が明かされて以降の黒幕の作戦は杜撰すぎるが、いきなり血生臭くなるラストの銃撃戦で盛り返す。マーガレット・ロックウッドかわいいな!
冒頭の宿の場面、ギルバートが嫌がらせでアイリスの部屋に上がり込んでくるのはどうかと思うが…。たった一晩で「生意気な人!」といちゃつくまでにいくわけですね…。英国紳士の目線からお話がスタートするのは謎だが、最初の20分でキャラ造形を整理しきる脚本・演出のうまさよ。
宿の廊下でミス・フロイとアイリスが洒落た会話を交わす場面、とってもいいですね。思えばここから全てが始まっていた。英国紳士の見下す感じのイヤらしさ、あまりに型通りな行動パターンが面白い。もはやセルフパロディ。1時間35分と尺もコンパクトでいい。あと遠景パートがほぼミニチュア撮影!