「キース・ヘリング〜ストリート・アート・ボーイ〜」感想
キース・ヘリング〜ストリート・アート・ボーイ〜、みた。オンライン試写会にて。地下鉄構内でのドローイングから世界へ羽ばたいたアーティストのドキュメンタリー。80年代ニューヨークの文化って、ゴミゴミしていて、猥雑で、しかし、輝いていて、独特の魅力があると思う。
彼のデザインはユニクロのTシャツで知っている人も多いと思うが、ただポップなだけではない。本来黒人のカルチャーあるグラフィティアートへの憧れだったり、エイズ撲滅活動と結び付いていたり、アンディ・ウォホールのようなアートとブランディングへの意識の高さだったり、多面的に見る必要がある。
俺はメディアに出まくるようなアーティストにイマイチ惹かれないところがあって、謎めいている人の方が好きだったりするんだけど、キース・ヘリングは当時のカルチャーの空気やアメリカ社会の温度感も含めて、考えていくべきアーティストなのかなと思う。