「ぼくらの七日間戦争」感想
ぼくらの七日間戦争、みた。ここで描かれている「嫌な大人」はいまも変わらないな。だけど、この映画には妙な能天気さがあった。廃工場に女子が遊びに来たり、いきなり戦車が出てきたり、無邪気で楽しい要素はたくさんあれど、いちばんのファンタジーはエスケープした先にまた居場所があるということ。
宮沢りえが可愛かった。しかし、ほかの子役たちはいまあまり芸能界に残っていない気がする。佐野史郎と笹野高史は「キレやすいウザいおっさん」演らせたら右に出る者はいないですね。映画としてはとてもふんわりしていて、ワチャワチャしつつもテンポはわるい。特に立て篭もりまでは展開がだるい。
一人ひとりのキャラが薄い。顔と名前があんまり一致しないまま終わってしまった。青春映画としてそれはどうなの?と思うのだけれど。しかし、あの廃工場は夢がある。子どもの頃に見たらたぶんワクワクしただろう。みんなで一緒にハンバーグ作ったり、武器を仕込んで篭城戦を仕掛けたり。