映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「フィアー・ストリート Part 3: 1666」感想

f:id:StarSpangledMan:20210731171356j:image

フィアー・ストリート Part 3: 1666、観た。物語はいよいよ最終章、田舎町が呪われる発端となった中世の「事件」に迫る。魔術の禍々しさは期待していたほどではないものの、程よい緊張感で楽しめた。サラ・フィアーの呪いの理由と1994年パートのリンクがすばらしい。連ドラを観たような満足感!

観ているうちにだんだん舞台であるシェイディサイドの地理に詳しくなって、つまりあそことここが繋がるのね、もしかしてこの場所が過去パートの…と、まるで地元民かのように推理を組み立てられるのがいい。ほぼ連続鑑賞が前提になるが、この町の歴史を学びながら観るのは、ほかのホラーにない感覚。

まるで「クラウド・アトラス」のように1994パートと1666パートで同じ俳優が一族の現在/過去を演じている。コイツらシェイディサイドから動かなさ過ぎだろ!って思わなくもないけれど。一作目と二作目のキャストをここでも観れるのは嬉しい。セイディー・シンクも一瞬ながら再登板。

ただ、三作通して改めて思うのは、ホラーとして「恐怖」を期待すると肩透かしだということ。ホラー映画のジャンルの中でもかなりライトだと思う。そのわりにゴア描写は気合が入ってた。あくまで「フィアー・ストリート」の主眼は魔女の呪いをめぐる因果と捉えた方が楽しめるだろう。