「パニック・ルーム」感想

パニック・ルーム、観た。深夜に忍び込んできた強盗と隠し部屋で籠城する親子のサスペンス。わりと犯人が間抜けだし、お話自体に予定調和感は否めないけど、デヴィッド・フィンチャーの職人的な撮影・編集のワザが光る映画だったと思う。意識して観るとものすごくカット割も細かい。面白かった。

ニューヨークの街並みを背景に流れるオープニングクレジットがいいですね。昔旅行でまわったところが出てきて懐かしかった。ジョディ・フォスターもいいが、子役時代のクリステン・リッターの美しさよ！この頃から整っていたんですね。ジャレッド・レトの落ち着かなさも面白い。小物が似合う。

あとフォレスト・ウィテカー！邪悪と善良の両面、どちらとも取れない複雑さは、彼にしか表現できないと思う。「ラストキング・オブ・スコットランド」の独裁者といい、悪人なのに引き込まれてしまう不思議なオーラがありますよね。