「エクソシスト」感想
エクソシスト、観た。もっとホラー然としてるのかと思いきや、淡々とした緻密な描写が面白い作品だった。悪魔に取り憑かれたリーガンを神父に預けるまでに一時間!現代医療で解明できずたらい回しにされる過程を減るからこそ、後半の超自然的な現象のおぞましさがジワジワと響いてくるのだろう。
とか言いつつ、まあまあ途中眠かった。ホラーは眠くなる作品が多い。画面暗いからかしら。気づいたらマックス・フォン・シドーが吹き飛ばされてくたばってた。前半は取り憑かれてしまったリーガンも怖いんだけど、どこを当たっても解決策がなくて追い込まれる母のクリスを見るのが辛い。
取り憑かれたリーガンのクビがぐるぐる回ったり、ベットから宙に浮いたり、いちばん嫌だったのは、だんだん顔が傷ついて原型を留めなくなっているところ。あんなのに緑色のゲロ吐かれたらたまったもんじゃない。あの白っちい顔はクリスピークリームドーナツのグレーズドドーナツを思い出した。
一方、この映画はエクソシストが信仰を取り戻す、子どものために献身的に悪魔に挑むすがたが感動を呼ぶ人間ドラマにもなっている。演じたジェイソン・ミラー、はじめて見る役者だったけど、他にめぼしい出演作がない。そういえば終盤は役者の息が白くて、なかなか観たことない異様な空間を作っていた。