「サマータイムマシン・ハズ・ゴーン」感想
「サマータイムマシン・ハズ・ゴーン」を観ている。タイムリープで何度も運命の相手と出会う上白石萌歌の「リマインド」が良い。この子のコロコロ変わる表情、ずっと観てられるんだよな。姉の萌音がブレイクした「君の名は。」をすこし思い出した。
おぎやはぎ・矢作の「あいつのミラクルショット」もよかった。平行世界のじぶんと出会ってケンカする話。よくあるテーマではあるが、矢作のオーラが良い出汁になって落語みたいな可笑しさに落とし込まれている。
「乙女、凛と。」は、去年公開「ドロステのはてで僕ら」と同じフォーマットだが、ワンショットで捉える店内の移動や、自分どうしの通話のギミックはより凝っている。ほぼずっとカメラを独占する久保史緒里の透明感と、千斗町のうつくしい景観のなじみ具合!彼女の演技仕事が今後も楽しみだ。
三つの短編をつなぐストーリーテリングパートはムロツヨシが主演。こちらも「ドロステのはてで僕ら」で舞台になったカフェが登場。タイムマシンをくだらないことに使うオトナたち。あいかわらず「ちょっとおもしろいことやってみようよ」なノリで、なんとも居心地が良い。