映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「海辺のポーリーヌ」感想

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海辺のポーリーヌ、観た。「人は他人の選択が許せないのね」となげくポーリーヌ。オトナたちはみんな自分勝手で、嫉妬深くて、都合の良いことばかり言う。等身大のポーリーヌが却っていちばん冷静でまともに見えてくるから面白い。言葉多き者は禍の元。ピエールがホントに情けない男で笑える。

ポーリーヌの水着、サイズ合ってなくて尻はみ出てたがアレでいいのか笑 アンリは終始いけすかない男だったね。しかし、この中ではいちばん自分をわかっているとも言える。マリオンはアンリへの想いを募らせるものの、ずっと本心とは違うことを言っているように見える。最後は「嘘を信じる」と笑

ピエールはとても正直な男で、おまえ何歳だよってツッコミたくなるぐらい嘘がつけない。マリオンにヨットの乗り方教えるフリしてやたらと体触ったり、マリオンにキスを迫って突き飛ばされたり、最後はシルヴァンと取っ組み合い。彼はわりと事実を主張しているのだが、この場では異常者として扱われる笑

オープニングで別荘の扉を開けて、最後に閉じて作品が終わるのもいい。恋が人を狂わせるというよりは、恋によって人の身勝手な部分や、ダメなところが表に出てしまう、といった方が正しいのかもしれない。みんな自分に都合よく捉えてしまうものなんですね。15歳の少女を振り回してまで。