映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「男はつらいよ 寅次郎紙風船」感想

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男はつらいよ 寅次郎紙風船、観た。音無美紀子と岸本加世子のダブルマドンナ。「寅さん、今何考えるの?」『お前と同じことだよ』。変なオッサンに懐いてしまう岸本加世子のクソガキ感がいい。同窓会では嫌われ、最後は説教を受ける寅さん。リリー編の後なので「結婚騒動」にあまり切実さを感じない。

音無美紀子の幸薄美人オーラがすごい。しかし、今回はあまりお互い本気で惚れているようにも見えない。なんで友人の「俺が死んだらあいつをもらってくれ」でここまで右往左往できるのか。そろそろお前学習しろよと思いつつ、寅さんの言葉を借りるなら「周りが甘やかすのが悪い」。

同窓会でメチャクチャ嫌われてる寅さん、さすがに可哀想だけど笑っちゃう。同級生のクリーニング屋をいじめて泣かせる場面。前にも博を揶揄いまくってブチ切れさせた記憶。タコ社長に対してはしょっちゅうだが。この次の朝、置き手紙を残して旅に出る寅さんはなかなかのクズである。

博が「本質が〜」と語りたがるのは癖なのだとやっと気づく。岸本加世子パートの締め方がちょっと急だった。地井武男とひと悶着あってもよかったのに。テキヤの売るガラクタが倒産したメーカーの回収品だというのはなかなか興味深い。本当なのだろうか?たしかに言われてみると納得だが。