映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「アダム&アダム」感想

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アダム&アダム、観た。いじめられっ子アダムの元に未来のアダムがやってくる。「ナイト・ミュージアム」「フリー・ガイ」のショーン・レヴィ最新作。ちょうど良い面白さ!「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」好きな人はツボではないでしょうか。こういう作品を仕事終わりのレイトショーで観たい。

「オーロラの彼方に」や「フィールド・オブ・ドリームス」を思い出す手触り。あくまでSF設定はお話を動かすための道具。そこに飛躍があればいいわけで、メインテーマは家族愛であったり、子供の成長であったりに見出せる。ネトフリオリジナル作品はそこらへんの80年代復古的な趣味を隠さない。

もはやライアン・レイノルズはそこにいるだけで「安心して笑っていい」と思わせてくれる。軽く口を飛ばしながらもやさしさが滲み出る。それは彼の父を演じるマーク・ラファロも同じ。彼らの作る「映画」の雰囲気は浸っているだけで満足できる。ゾーイ・サルダナも安定のカッコよさ。もっと見たかった。

お話の規模のわりに登場人物が少ない。予算のせいなのかコロナ禍の製作だからなのか。ほとんどのシーンが森の中かアダムの家で展開される。絵面はかなり質素なのでキャストの豪華さと比べるとアンバランスな印象を受ける。しかし、ガジェットの作り込みやアクションは見応えあり。変な映画である。