映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「恋は光」感想

f:id:StarSpangledMan:20220621001303j:image

恋は光、観た。恋の矢印があちこちに飛び交う映画だが、その中でも特に北代さん!言葉にせずぐっと堪える儚さ、近くも遠くもない距離の可笑しさ。西野七瀬の魅力が爆発してる。変人でありながらフラットな物語の案内人を、神尾楓珠が好演。岡山の景色も美しい。それにしてもみんな昼からよく飲むなー。

しかし、クライマックスの平祐奈はエフェクトが鬱陶しく思えるぐらい、そのまんまでキラキラ輝いている。神尾楓珠と並んだ時の身長差!西野七瀬がすらっとして浮世離れしたスタイルで、目線がある意味「横並び」の分、ちょっと上目遣いな仕草に、心がざわついてしまう。それにしても横顔が綺麗。

馬場ふみか演じる宿木も、したたかな恋愛強者のようでいて、じつは満たされない者たちの一人である。恋をするとみんな哲学者になる。宿木嬢もまたその終わりなき懊悩に沈んでゆくのだ。そして、伊東蒼。この人の演技には毎回驚かされるしかない。今回も、物語にクリティカルなインパクトを残す。天才。

しかし、まあ、やっぱり、西野七瀬だよなあ。ふとした瞬間に見せる表情の切なさよ。ああ、そんな顔しないでくれ、と。顔を伏せたり、モジモジと手をこねたり、細かい所作に彼女の感情がダダ漏れで愛おしかった。この映画を観た誰もが北代さんを好きになると思う。もっと彼女のことを知りたい。