「モンパルナスの灯」感想
モンパルナスの灯、傑作!夭折の天才画家・モディリアーニとその妻ジャンヌの物語。才能がありながらも認められず、病気に苦しみ、酒に溺れてしまう心の脆い男。妻との幸せを願いながら思うようにいかない悲劇。死神のようにつきまとう画商がおそろしい。二人が現在の評価を知ったらどう思うだろうか。
ジェラール・フィリップのアンニュイな雰囲気が好きだった。モテる男という設定も納得。彼の周りに集まる女性の優しさが沁みる。ベアトリスの溌剌さ!「甘い生活」のアヌーク・エーメも壊れそうな美しさ。幸薄な役も似合う。