2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧
「劇場版 DEEMO サクラノオト あなたの奏でた音が、今も響く」を観た。3Dモデリングのアニメはクセがある。個性的とも没個性的とも取れるキャラ造形、これまた新鮮さはないが彼岸の世界のようなピアノの木、ゆったりとしたテンポ感。一つひとつは微妙だが組…
シラノ、観た。「シラノ・ド・ベルジュラック」のミュージカル映画。美女への想いを抱える醜男…というプロットは古典的だし現代に描くにはあまりにロマンチックなきらいはあるが、ピーター・ディンクレイジが演じると色気も品も出てくるなあ。戦地に送られる…
tick, tick...BOOM! チック、チック…ブーン!、観た。三十歳を目前に芽の出ない劇作家の葛藤を描く。J・ラーソンの自伝的ミュージカルをリン=マニュエル・ミランダが映画化。自分の人生のちょっと先に起こりそうなことを体験している感覚に。ただ、この人は…
牛首村、観た。Kōki,のスター性をまざまざと見せつけられた。「村」シリーズではいちばん面白いと思った。怪談をめぐる真実のおぞましさも好みだし、変にお話が飛躍してクリーチャーが出てこないのも良い。意外とホラー描写そのものより、海を見つめる奏音や…
ドリームプラン、観た。ウィリアムズ姉妹を育て上げた父・リチャードの物語。面白かった。「娘は大物になる」と突っ走り続ける彼はかなりの曲者。変な話だが、フィクションだったら絶対失敗してる笑 でも実話なのだ。そんな賛否両論ある彼への皮肉にも称賛に…
グッバイ、ドン・グリーズ!、観た。力技で泣かされてしまったよ。「よりもい」に続き、「ここではない何処かへ」の切望。ちょっとくどいな、展開駆け足だな、なんて思うところはあれど、ここぞの飛躍の力強さにねじ伏せられたなあ。花江夏樹そんなに好きじ…
女と男のいる舗道、観た。映画で眠くなるのに尺なんて関係ないな…というのが正直な感想だが、ミシェル・ルグランの旋律にどれだけ眠気を誘われようとも、アンナ・カリーナの魅力が勝ってしまう。レコード屋の商品みたいに扱われる女たち。ジャンヌ・ダルクの…
ポスト・モーテム 遺体写真家トーマス、観た。未体験ゾーンの映画たち(配信)にて。オシャレなゴシックホラーかと思いきや途中からなかなか派手なファンタジーに飛んでいく。しかし、主演二人の落ち着いた演技と高級な背景美術が、映画を上品に仕上げていた…
ちょっと思い出しただけ、観た。しんどいな〜。「花束みたいな恋をした」より個人的には刺さった。照生は毎朝あの地蔵の前を通って仕事に向かう。一方、葉の仕事道具であるタクシーは新しくなっている。この差がふたりの違いなのだと思う。コロナ禍前の日常…
地球外少年少女、全六話観たけど、あんまり刺さらなかったな。良いアニメだとは思った。作中で描かれていない膨大な裏設定がありそうだし、何をやりたいのかもはっきりしているし。でも、この手のSFであればもっと気持ち悪い思想を見せつけてほしい。良くも…
HOMESTAY、観た。この手の自意識と向き合うお話は好みではないが、なにわ男子・長尾謙杜のフレッシュな演技は収穫だ。カラフルな世界を描く青春映画なら、そして瀬田なつき作品ならば、広島というロケーションを活かした映像が見たかった。観客は真や晶、美…
愛すべき夫妻の秘密、観た。伝説的シットコムを率いた主演夫婦の裏側を描く。「赤狩り」に追われる一週間と夫婦が成り上がるまでの過去が交錯する構成は、ざんねんながら不発だ。回想のせいでラストに至るまでの緊張感が削がれている。主演ふたりはうまいの…
オーディブル: 鼓動を響かせて、観た。オスカー短編ドキュメンタリー賞候補。ろう学校の強豪アメフト部の青春を追う。非常に静かだが熱く滾る映画だ。学校の外の世界に出たとしても自分は乗り越えていけると言い切る力強さ。「コーダ あいのうた」に続き手話…
フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊、観た。精密機器のように端々までコントロールされた映像美。こちらのよそうを裏切り続ける「動」は面白いが、個人的にはウェス・アンダーソンあんまりハマらないなあと再認識。可愛ら…
婚前特急、観た。面白かった!「まと君」の前田弘二監督デビュー作。チエは吉高由里子にしか作れないキャラだろう。恋人にキスをせがまれて電車に乗り遅れる女の奮闘記。最初からオチは明らかだが、浜野謙太が「本当にコイツ選ぶのか?」と思わせる演技。百…
大怪獣のあとしまつ、観た。叩かれるほどつまらなくはない。ただ、いろいろ軸がブレていて勿体ない。この手の題材は「マジメにやってるのにどんどん事態が悪化する」パターンが面白いと思うんだけど。ナンセンスなギャグで点を稼ぐ三木聡のスタイルとの噛み…
鹿の王 ユナと約束の旅、観た。う〜ん、物語が直線的だし、あんまりキャラに入れ込めないし…で、途中からウトウトしてしまった。ビジュアルも想像の範囲を超えない。「玉眼訪来」も、そんなもんかなと。動物の描写などディテールへのこだわりは感じるが、こ…
ゴーストランドの惨劇、観た。前評判の高さからハードルを上げすぎたかも。ひたすら女の子が痛めつけられて悲鳴をあげて…そこには何層ものコーティングが施されているわけだが、その構造が明らかになる前に作品への興味を失ってしまった。しかし、終盤の畳み…