「ドリームプラン」感想
ドリームプラン、観た。ウィリアムズ姉妹を育て上げた父・リチャードの物語。面白かった。「娘は大物になる」と突っ走り続ける彼はかなりの曲者。変な話だが、フィクションだったら絶対失敗してる笑 でも実話なのだ。そんな賛否両論ある彼への皮肉にも称賛にもとれる原題「King Richard」は秀逸。
ドリームプラン、リチャードのプランは常識で考えれば「間違っている」のだが、なぜか全部うまく行ってしまう。うまくいくからあんまり周りも反論できない悪循環だ笑 かなり独善的でエゴの強い男だが、コンプトンという土地と黒人の歴史は頭に入れておく必要がある。
正直、奥さんも娘たちもコーチもよくリチャードについて行った。映画を見終わると、リチャード本人より彼を見捨てなかった周りの人たちを称賛したくなる。「娘にプレッシャーを与えるな!」ってどの口が言ってるんだと。側から見たら変な家族だ。特に娘二人はあのオヤジでよくグレなかったなと思った笑
基本的には間違ってる男が、要所要所で正しいことを言うから厄介なのだ。ウィリアムズ姉妹が天才じゃなかったらこのオヤジと家族はどうなってたんだろうか。変人がたまたま輝いてしまう系の映画は「リチャード・ジュエル」や「ハクソー・リッジ」を思い出す。