映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「タイム・ガーディアンズ 異界の魔女と時をかける少女」感想

タイム・ガーディアンズ 異界の魔女と時をかける少女、みた。未体験ゾーンの映画たち2021にて。期待してたが、思ってたよりつまらなかった…笑 時計をめぐるファンタジー要素、小説の世界と現実がリンクする設定など、それぞれは面白いのだけど、集まると一気…

「JUNK HEAD」感想

JUNK HEAD、みた。永遠の命を手に入れた人類と、地下世界に暮らす人工生命マリガンの物語。七年の歳月をかけて作られたストップモーションが圧巻!こんなに自由に動けるんだね?ヘタなハリウッド映画よりアクションしてる。ギレルモ・デル・トロ作品のような…

「ビバリウム」感想

ビバリウム、みた。新居を探しに内見に来たはずが、郊外の住宅地に閉じ込められ…。いつまで経っても家と子どもに縛られて「解放」されない様は、ローン地獄と終わりなき子育ての比喩か。冒頭に流れるのはカッコウの「托卵」。アイデアは悪くないけど、話のス…

「きまじめ楽隊のぼんやり戦争」感想

きまじめ楽隊のぼんやり戦争、みた。隣町との戦争がルーティン化した町で、音楽隊に配属されたひとりの男の物語。ファミコンのゲームみたいにカクカク動く人間たち。表情はなく、無意味なことばの応酬を繰り返す。そこには思考もなければ、批判もない。世相…

「まともじゃないのは君も一緒」感想

まともじゃないのは君も一緒、みた。とても不器用な映画だと思う。先生は「普通」を知らなすぎるし、香住も全然素直じゃない。この映画自体、話運びがあまりうまくないし。それでも、お互い違う相手を見ているのに恋のゲームを楽しむかのように掛け合うふた…

「ホワッツ・イン・ザ・シェッド」感想

ホワッツ・イン・ザ・シェッド、みた。未体験ゾーンの映画たち2021にて。裏庭の納屋から怪しい声が聞こえてくる。番犬、おじいちゃん…様子を見に行った者がどんどん消えて行き…。ホラー映画あるあるのパッチワークのような映画だが、見えない敵とのバトルが…

「ミナリ」感想

ミナリ、みた。1980年代のアーカンソーに移住してきた韓国人一家の日々を描く。良くも悪くもPlan Bの作品といった印象。まわりには誰も居ない、自分たちだけのエデンの園。寓意性に満ちた設定ながら、淡々と一家の生活をスケッチしていく。ディテールの積み…

「シティーコップ 余命30日?!のヒーロー」感想

シティーコップ 余命30日?!のヒーロー、みた。「ヒャッハー!」シリーズや「シティハンター」のチームによるコメディ。あいかわらず倫理観バグったギャグを連発。「ヒャッハー!」シリーズが丁寧に伏線を貼って回収していたのに比べると、単発の笑いが多く散…

「モンスターランナー 怪物大戦争」感想

モンスターランナー 怪物大戦争、みた。未体験ゾーンの映画たち2021にて。怪物が見えてしまう孤独な少女と落ちこぼれハンターが世界の運命に立ち向かう。いかにも中華風のカルチャーと怪物の世界観の融合が面白い。作りたい画に予算と演出の技術が追いついて…

「清水港代参夢道中(続清水港)」感想

清水港代参夢道中(続清水港)、みた。舞台監督が「森の石松」の世界に飛ばされ、石松本人になってしまう。筋書き通り進めば最期は討ち死だが…。浪曲×ミュージカル×タイムスリップの斬新さ!音質が悪くて話を追うのに苦心したが、「オズの魔法使」みたいな夢…

「すくってごらん」感想

すくってごらん、みた。田舎に左遷されたエリート銀行員が、金魚を通して立ち直っていく和製ミュージカル。好きになれそうだったのに、全くハマらなかった悔しい作品。尾上松也のキャラが単にひとりで盛り上がってる童貞にしか見えず…。ちょっと演出と脚本が…

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」感想

noteに書いた感想があるので、リンクを貼っておきます(ツイッターでは感想書かなかった。ネタバレになるので) https://note.com/jupemovie/n/n68b8422e6f9c

「ラジオ・コバニ」感想

ラジオ・コバニ、みた。ISとの戦闘により荒廃したシリアのクルド人街・コバニ。ふたりの大学生がこの地でラジオ局を開設し、街の再建を見つめていく様を追うドキュメンタリー。ニュースで知ったつもりでも、改めて瓦礫の山になった街の様子を見るとことばを…

「野球少女」感想

野球少女、みた。「女性にしては」の枕詞がつきまとう。プロ野球選手を目指してガラスの天井に抗う高校生の物語。「梨泰院クラス」でおなじみのイ・ジュヨン、すばらしい役者ですね。深めに被ったキャップからのぞく目つきの鋭さ!主人公のことが好きで堪ら…

「あのこは貴族」感想

あのこは貴族、みた。生まれも育ちも渋谷区松濤の華子と、富山から上京して働く美紀。東京はデカくて寛容なようでいて、じつは小さなムラの集まりなのだ。この階層からは抜け出せないのかもしれないという息苦しさ。しかしそのうっすらと続く微温的な地獄に…

「息の跡」感想

息の跡、みた。小森はるか監督初長編作品。津波で流されてしまったタネ屋をプレハブで再開する傍ら、みずからの体験を外国語で本にまとめる佐藤貞一さんを追うドキュメンタリー、監督自身が聞き手になり、ただじっと言葉を待つ。何かを引き出すのではなく、…

「世界でいちばん悲しいオーディション」感想

世界でいちばん悲しいオーディション、みた。とにかく大人が怒り、18歳の少女たちが過酷な「試練」に立ち向かい、泣き…という90分なので、見終わったいまどっと疲れてます。デスソースのくだりなんて大学生のイッキ強要となにが違うのか。ドキュメンタリーと…

「ガンズ・アキンボ」感想

ガンズ・アキンボ、みた。クソリプで憂さ晴らししてたネット弁慶が、運営に目を付けられデスゲームに強制参加。終始パニクるD・ラドクリフが面白い。ヘタしたら不快になりそうなラインをコミカルに振り切るのがすごい。絶妙に演出はダサいし、編集もテンポ良…

「夏時間」感想

夏時間、みた。事業に失敗した父に連れられ、祖父の家に転がり込んだオクジュとその弟ドンジュ。しかし、オクジュは新しい生活になじめず…。ひと夏って短いよなあ。おじいちゃんって無条件に優しいけど、時々なに考えてるかわからない。そんな共感に溢れた映…

「二重のまち/交代地のうたを編む」感想

「二重のまち/交代地のうたを編む」みた。ことしベスト!非当事者の4人の若者が、震災の記憶を語り継ぐ。想像し得ない他者の記憶に寄り添う、その暴力性に葛藤しながらもなお「想像」を試みる。いとうせいこう「想像ラジオ」や新海誠「君の名は。」で描かれ…

「シンクロニック」感想

シンクロニック、みた。未体験ゾーンの映画たち2021にて。救急隊員のスティーブとデニスは、連続する奇妙な事件をたどるうちに謎のドラッグ・シンクロニックにたどり着く…。小品ながら見応えあるタイムリープSF。全体に漂う不穏な空気がたまらない。金ローで…