「清水港代参夢道中(続清水港)」感想
清水港代参夢道中(続清水港)、みた。舞台監督が「森の石松」の世界に飛ばされ、石松本人になってしまう。筋書き通り進めば最期は討ち死だが…。浪曲×ミュージカル×タイムスリップの斬新さ!音質が悪くて話を追うのに苦心したが、「オズの魔法使」みたいな夢落ち大団円が良い。会話もリズミカル!
肝心の「森の石松」をよく知らないので、そこだけでも事前に調べておけば…と思った。よく講談のテーマになるみたいですね。面白いなぁと思ってた中盤の丁々発止のやりとりが「寿司食いねぇ!」の元ネタだと、見終わってから知った。孤児を拾う展開は「丹下左膳餘話 百萬兩の壺」を連想。
轟夕起子(マキノ雅弘の奥さん!)演じるヒロインのおふみが健気でいい。ちょこちょこと石松についていくのがかわいい。しかし、音が悪すぎて話の半分ぐらいしかわかってない気がする。これぐらいのマスターしか残ってないのか。マキノ雅弘は「鴛鴦歌合戦」しか見てないが、もっとチェックせねば。
浪曲をミュージカル映画っぽくやるのって斬新だなと思ったけど、俺が見てないだけで昔の作品には多いのかしら。二代目広沢虎造のフィルモグラフィーをみて思った。まだまだ世界は広そうだ。