映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

2019-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「カリガリ博士」感想(ツイッターより再掲)

カリガリ博士、みた。夢遊病患者を操る狂気の博士の物語。ストーリーの完成度には時代を感じるが、平衡感覚の狂った歪な美術が面白い。特に院長室の装飾は悪夢的で強烈。チェザーレのメイクも歌舞伎役者の隈取りみたいだ。せっかくの映像なのに画質が悪く見…

「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」感想(ツイッターより再掲)

スパイダーマン ファー・フロム・ホーム、みた。超絶大傑作!好きな女の子とのデートと世界を救う戦い、どっちをとる?16歳の少年には重すぎる使命。しかし、ヒーローはいつでも「正解」を選ばなければならない。自分の弱さを受け入れ、彼が本当に戦わなけれ…

「男はつらいよ 寅次郎子守唄」感想(ツイッターより再掲)

男はつらいよ 寅次郎子守唄、みた。旅先で男に赤ん坊を押し付けられた寅さんが柴又に帰ってくる。マドンナの前でだけ子ども好きのフリをする、そのあまりの勝手さに笑ってしまう。相変わらずいい加減な男だが、そんな彼を支えるとらやのみんなの優しさに心打…

「愛がなんだ」感想(ツイッターより再掲)

愛がなんだ、傑作。マモちゃん中心の生活を送るテルコ。でもマモちゃんは彼氏じゃない。この映画に出てくる人はみんな愚かで、不器用で、そして孤独だ。どうしようもない自分を正当化したり、逃げ水のように離れていく相手を追いかけたり。切ないけど、傷つ…

「ザ・ファブル」感想(ツイッターより再掲)

ザ・ファブル、みた。「普通の人間」として暮らすことを命じられた伝説の殺し屋が、裏社会の騒動に巻き込まれ…。岡田准一が最高にクール。あの肩幅、ガッチリした腕!しかし覆面で殺し屋モードの顔が見られないのが残念。ガンアクションをカッコよく撮るのっ…

「私に××しなさい!」感想(ツイッターより再掲)

私に××しなさい!、みた。ドラマ版4話。主演の玉城ティナがいい。大きな瞳にしなやかな白い腕。伏し目がちになると映える。若手俳優勢ぞろいだけど意外にもみんな演技は悪くない。なにかとシャツを脱ぎ出す仕様なのは笑った。映画版は「伊藤くん A to E」と…

「シャザム!」感想(ツイッターより再掲)

シャザム!、みた。傑作。ひとりぼっちの少年が魔術師からスーパーパワーを授かる。明るく楽しい作風とは裏腹に描かれるシビアな現実。孤独と向き合うこと、そして、ほんとうに自分のことを想ってくれる仲間を知ること。信じることで目覚める力もある。たく…

「きみと、波にのれたら」感想(ツイッターより再掲)

きみと、波にのれたら、みた。海で亡くした恋人が、水の中に現れた…。みんな誰かの分身であり、救いあいながら生きている。いまは乗れなくても、次また大きな波がくるのを待てばいい。「夜は短し」や「ルーのうた」に比べ、うねるようなアニメーションも、破…

「ハロウィン」感想(ツイッターより再掲)

ハロウィン、みた。恐怖のブギーマンが40年ぶりに帰って来た。前作未見。最近はやりのホラー映画というよりは正統派スラッシャーといったところ。なにを考えてるのか読めない、腕力も人外、目に付いた使えそうな道具は全て試すDIY精神。容赦ないゴア描写は満…

「いちごの唄」感想(ツイッターより再掲)

いちごの唄、みた。親友の死から10年、コウタは東京の街で偶然「天の川の女神」あーちゃんと出会い…。まるで練乳のように甘くて濃ゆい映画。ちょっぴり異物感のある青年は、全身からあふれる優しさと善意で、ひとりの女性の世界をささやかだが輝きのあるもの…

「名探偵コナン 紺青の拳」感想(ツイッターより再掲)

名探偵コナン 紺青の拳、みた。傑作。ハリウッド的ポップコーンムービーを日本で作るとしたら、このシリーズしかない。シンガポールを舞台に移し、ワイスピ並みの景気の良さに。コナンの影薄めな分、怪盗キッドや京極、園子など各キャラにも見せ場があって嬉…

「ウィーアーリトルゾンビーズ」感想

ウィーアーリトルゾンビーズ、超絶大傑作。両親を亡くした4人の子どもたちによるデッドパンコメディ。人生なんてクソゲーだ。シナリオどおりに進んでたまるか。レトロゲームのプレイ画面の上で、彼らは躍動する。この映画は、物語にもならない平凡な人生に…

「東京上空いらっしゃいませ」感想(ツイッターより再掲)

東京上空いらっしゃいませ、みた。超絶大傑作。事故死したはずのキャンペーンガールのユウがマネージャーの家に転がり込み…。相米作品の魅力は一つひとつの場面の美しさにあると思う。生きてることを確かめるように影を追いかける二人、結婚式の二次会で「帰…

「勇者たちの休息」感想(ツイッターより再掲)

勇者たちの休息、みた。年に一度、アルプスを越えてニースまで向かう自転車愛好者のグループを追ったドキュメンタリー。自転車はひとりだけの空間だ。汗だくになりながら坂を登り、牛の糞を踏みはね飛ばし、吹雪の中を突き走る間、そこには完全な自由がある…

「風立ちぬ」感想(ツイッターより再掲)

風立ちぬ、みた。傑作。大正から昭和、大震災と太平洋戦争。生きているってすばらしいと心から思える瞬間と、愛する者が空の彼方へと消えていく残酷な現実。菜穂子と手をつなぐ喜びも、ゼロ戦が大空をのびのびと飛ぶ興奮も、すべて儚く消えていく。それでも…

「7月の物語」感想(ツイッターより再掲)

7月の物語、みた。超絶大傑作。短い夏のバカンスにふたりの女は友情を育み、ハンネはほろ苦い挫折とともにフランスを去る。退屈な日常やしがらみと裏表の休日。予期せぬ出会いと交感、他愛ないやり取りから静かに動いていく物語。バカな男たちを笑っていると…

「ユニコーン・ストア」感想(ツイッターより再掲)

ユニコーン・ストア、みた。大人の世界になじめない、ユニコーンと会うことを夢見るキット。親からの期待にも答えられず、他人を失望させてばかりの自分。どうにも上手くいなくて、頭の中をよぎるのは子どもの頃思い描いていた世界。一歩踏み出すカギは、自…

「ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた」感想(ツイッターより再掲)

ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた、みた。音楽の道を諦めた父と、地元を離れる娘。二人の紡ぎだすハンドメイド感あふれるサウンド。音楽を通して、過去と未来に向き合っていく。ライブシーンの多幸感よ!それぞれの人生を選択する清々しさに浸る。面白…

「WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜」感想(ツイッターより再掲)

WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜、みた。ダメ男が田舎の林業に飛び込む。ひとりの人間が自分の進む道を見つけるお話としても、お仕事映画としても面白い。何百年も先を見据えた職人の姿勢、葉や土の匂いに囲まれた暮らしの気持ち良さ!カネと時間に追われる…

「天が許し給うすべて」感想(ツイッターより再掲)

天が許し給うすべて、みた。大傑作。郊外に住む未亡人ケリーは庭師の青年ロンと恋に落ちるが、二人の年の差を周囲の人は快く思わず…。「母として」気持ちを押さえ込んできたケリーが犠牲にしてしまったものに気づいた時の絶望たるや。結局、家族や友人に何を…

「旅のおわり世界のはじまり」感想(ツイッターより再掲)

旅のおわり世界のはじまり、みた。超絶大傑作。舞台で歌をうたうという夢からはかけ離れたTVレポーターの仕事。あえて迷子になることを望むかのように、興味の赴くままに彷徨う様はまるで猫。前田敦子の危なっかしく頼りない佇まい!繊細さと力強さ、二つの…

「アナと世界の終わり」感想(ツイッターより再掲)

アナと世界の終わり、みた。ゾンビ×クリスマス×ミュージカル!負け組高校生が歌と踊りでアポカリプスを逞しく生き抜く。シュールな笑いあり、思ったより豪快なゴア描写あり、そしてホロリと泣かせる仲間たちの絆あり。イヤホンして周囲の混乱に気づかないア…

「巨神兵東京に現わる 劇場版」感想(ツイッターより再掲)

巨神兵東京に現わる 劇場版、みた。アナログ特撮にこだわった世紀末描写!精密なミニチュア、巨大感あふれる煽りのカット。東京が火の海になる絶望感は、これが「シン・ゴジラ」につながるのかと感動。林原めぐみのナレーションは静かながら恐怖を煽る。いや…

「僕たちは希望という名の列車に乗った」感想(ツイッターより再掲)

僕たちは希望という名の列車に乗った、みた。大傑作。東ドイツの高校生がポーランドの革命に捧げた2分間の沈黙が、やがて国家を巻き込む事件へと発展していく。国家に隷属して安泰を手に入れるか、それとも信念を貫いてすべてを捨てるか。いつの時代も大人…

「アレクサンドル・ネフスキー」感想(ツイッターより再掲)

アレクサンドル・ネフスキー、みた。大傑作。ロシアを守るためドイツ騎士団と戦った人々の物語。チュド湖氷上の合戦は圧巻。おびただしい数の兵士の群れ!重い鈍器で殴り合う、本当に命を懸けているんだという迫力があった。編集のテンポがすばらしい。なか…

「ションベン・ライダー」感想(ツイッターより再掲)

ションベン・ライダー、みた。いじめっ子のガキ大将を救うべくヤクザに戦いを挑む子供たちを描く。ギャンギャン騒ぐ3人に中学生のエネルギーを感じる。ザク切り感のあるストーリーに若干ついていけず。冒頭の拉致劇、河原の逃避行、あられの運転する車内、…

「モラン神父」感想(ツイッターより再掲)

モラン神父、みた。ナチ占領下、戦争未亡人のバルニーは寡黙な青年神父に好意を抱く。神父の静かで色気あふれる佇まい!薪を割る姿は荒っぽくてセクシー。バルニーが揺れ動く心を自覚してからはサスペンスフル。神父の部屋や告解室での二人きりの対話は緊張…

「アベンジャーズ/エンドゲーム」感想(ツイッターより再掲)

アベンジャーズ/エンドゲーム、みた。超絶大傑作!予想もつかない展開、シリーズファンをニヤリとさせる様々な小ネタの数々、そしてコミックを凌駕する前人未到の映像表現。どうしたって上がりまくってしまうハードルを優に越えてくる内容でした。MCU追…

「ミザリー」感想(ツイッターより再掲)

ミザリー、みた。熱狂的ファンに監禁された小説家の悪夢を描く。面白かった。このおばさん、もはやなにしても怖い。嬉しそうにしてても、次の瞬間にはブチ切れそうな不安定さ。「ミザリーは生きてる!」と小躍りする様など、夢に出てきそうだ。主人公もそこ…

「バースデー・ワンダーランド」感想(ツイッターより再掲)

バースデー・ワンダーランド、みた。小学生のアカネが地下室から異世界の冒険へと飛び出す。児童文学のアニメ化。よく言えば王道ファンタジー、悪く言えば寄せ集め。キャラデザも世界観もストーリーも見たことある内容。着地点はよかったけれど。原恵一監督…