映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「コクリコ坂から」感想

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コクリコ坂から、みた。映画館で見て以来だったけど、やっぱり大好き。横浜という土地の様々な表情が楽しめる。コクリコ荘から望む海、風間の背中を感じながら自転車で下る坂道、夕暮れ時の元町の喧騒。カルチェラタンは文化系の夢。あの頃の「あしたもまた学校で会えるかな」なんて感覚が蘇ってくる。

桜木町〜新橋は京浜東北線なのかなあ。地味に横浜に帰る満員電車のシーンも好きだったりする。この映画は〈移動〉に味わいがあると思う。坂道を活かしたアクションや、カルチェラタンの躍動感、高台にあるコクリコ荘…などなど高低差や奥行きを立体的に感じさせる演出。宮崎吾朗監督のうまさ。

情報量多いんだけど不思議と疲れない。ここらへんは父・宮崎駿ディレクションとはやはり違うんじゃないかと思う。この丁寧さ、誠実さが俺は好きだ。理事長の「エスケープか、青春だなあ!」が良い。そう、これは青春なのです。今ごろ彼らは70代。一体どんな大人になってるだろうか。