映画狂凡人(映画感想ツイート倉庫)

さいきん見た映画の感想を書いています。ネタバレありなので未見の方は注意してください。

「眠る虫」感想

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眠る虫、みた。謎の鼻歌に誘われたままバスに乗り込んだ佳那子は知らない街に迷い込み…。すべてが完ぺきとは行かないが面白い映画だった。生と死、終わりと始まりの境界の解体。過去・現在・未来が並行して存在する概念はA・ウィーラセタクン「ブンミおじさんの森」を連想。これは必見!

上映後トークショーでも触れられてたけど、とにかくバスの「車窓」がいいですね。流れる景色を見て、降りることのない場所に住む人々の生活や、土地の歴史に想いを馳せる。そしてバスに同乗する客たちの会話。なぜ耳をそば立てて聴きたくなるんですよね。監督はバス好きなんだろうなあ。

このままずっとこのバスに乗り続けたらどこへ着くんだろう。そう考えたことは誰にでもあるはず。ゆえに真っ暗闇の終点にポツリと停車するバスのショットはドキッとする。この映画はゆるく感覚的な映像の中に突然死を予感させるようなカットを挟むので油断ならない。階段を落ちるおじいさんとか。

このままずっとこのバスに乗り続けたらどこへ着くんだろう。そう考えたことは誰にでもあるはず。ゆえに真っ暗闇の終点にポツリと停車するバスのショットはドキッとする。この映画はゆるく感覚的な映像の中に突然死を予感させるようなカットを挟むので油断ならない。階段を落ちるおじいさんとか。