「あの夏のルカ」感想
あの夏のルカ、観た。面白かった〜。いい意味でピクサーらしくない。ぎゅっと詰まったひと夏の思い出を、地中海の爽やかな景色がカラフルに彩る。人間の子どもがシーモンスターの世界に飛び込むのではなく、その逆を行き、ルカとアルベルトが正体を隠して冒険する物語にするあたりひねりが効いてます。
かなりジブリの影響を感じる作品。「魔女の宅急便」や「崖の上のポニョ」、それから「となりのトトロ」。エンドクレジットは特に。ネコの笑いはどれだろうな〜。あときれいなイタリアの漁港と坂、それから自転車のイメージは「イル・ポスティーノ」を思い出す。パスタがめちゃくちゃ旨そう。
ルカをアルベルトとジュリアが取り合う笑 まん丸でかわいいもんなあ。そして、拗ねちゃうアルベルトの気持ちはよくわかる。彼にとってルカは自分を外の世界へ連れ出してくれた大切な友人なのだ。ジュリアのヤンチャにちょこちょこ動きまわる。パパとママのキャラもイカしてましたね。
自転車レースのアクションもとても良かったです。迫力があった。そして、やはりこれは劇場で観たい。「家族の絆」を推しがちなディズニー/ピクサーにおいて、あくまで主軸を「友情」に置いたのが個人的には新鮮でした。