黒薔薇昇天、みた。ブルーフィルムを撮る自称芸術家の奮闘を描く。「セックスは芸術なんや!」と熱弁ふるう岸田森の胡散臭さ笑 観覧車や絡みの独特の長回し、画面に映り込む通行人、そしてポルノ映画への自己言及…ドキュメンタリーチックでもある。彼の原動力はなんだ?ローラースケートで爆笑。
大島渚と今村昌平の名前が挙がる。「わいのやってることは芸術なんや!」と息巻く監督の熱意はホンモノだろうけど、一方でわざわざ彼らの名前を出すあたりにポルノに対する風当たりの冷たさへの意識や、薄っすらとした後ろめたさみたいなものを感じなくはないのである。結局は体に身をまかせる。