「モンキー・ビジネス」感想
モンキー・ビジネス、みた。チンパンジーのいたずら=Monkey Businessから生まれた若返り薬によって巻き起こる騒動を描く。「赤ちゃん教育」以上の悪ノリだ!幼児退行して社長室を荒らすフルトン夫婦は笑えるか引くかのギリギリのライン笑 赤ちゃんをバーナビーと勘違いして合唱する場面で爆笑した。
若返ったエドウィナがバーナビーと思い出のダンスをする場面。すっかり老け込んでしまった(それでも美しい!)ジンジャー・ロジャースが華麗な踊りを披露する。心は20代になったって言うから、ちょうどフレッド・アステアと黄金コンビを組んでいた頃である。今度のお相手はケイリー・グラントだが。
マリリン・モンローがコメディエンヌとして頭角を現し始めた初期の作品。スターになった後の彼女しか知らないので、クレジットの4番目に出てくるのが逆に新鮮。ちょっと抜けていてセクシー。この頃26歳前後だって。若い!若返り薬の量が限界を超えて完全に幼児化したケイリー・グラントは恐怖である。
顔にペンキで原住民みたいな模様を塗って子どもたちと楽しそうに儀式に励む。怖すぎ。笑えないよ!「赤ちゃん教育」では豹だったが、今回はチンパンジーが騒動の主役。しかもチンパンジーの出番がけっこうあるし、演技もうまい。ハワード・ホークス作品、ほかにも動物で悪ノリする作品あるのだろうか。