「波よ聞いてくれ」全話感想
波よ聞いてくれ、全話見た。地元FM局の麻藤ディレクターにスカウトされたカレー屋の店員・鼓田ミナレの奮闘。金借りて逃げた元カレ、部屋から腐臭を放つ隣人、兄妹の喧嘩に巻き込まれる元職場などアクシデントだらけのミナレの人生はラジオそのもの。最終回は胆振東部地震を描き、ラジオの核心に迫る。
最初から最後までハイテンション。もう頭の中どうなってるのよって言いたくなるスピードでまくし立てるミナレ。そんな彼女が時にツッコミ役に回ってしまう、個性たっぷりのラジオやボイジャーの人びと。肝が座りすぎている百戦錬磨の麻藤や大人しそうに見えてズレてる瑞穂などなど…。
最終回は「リスナーに寄り添う」ラジオのあり方が問われる内容。これまでのコミカルな展開に比べ、緊急事態を扱う最終回は少々異質ではある。しかし、どんな時でもそばに居てくれるラジオの魅力、なぜ時代が変わっても愛されるのか?が詰め込まれている回だった。それぞれの覚悟に胸が熱くなる。