「次の朝は他人」感想

次の朝は他人、みた。淡々とした会話劇に船漕いでたら、気づいた時にはあれ？またこの人たち同じことやってる？と大混乱。何度もループする飲み会、天気やその時のテンションで未来が分岐する。人と人が結ばれるってそんなものなのかなと怖くなる。終始感じる居心地の悪さは今泉力哉作品と通ずる。

もうちょっと真面目に見て反復やら対比の機微を味わうべきでした。「いいとこ連れてってやるよ！」って気分よく大学生連れ回しておいて急について来るなとキレるのは面白かった。タイミングや運で簡単に惹かれる／惹かれないする変わるのだとしたら、俺の人生って何なんだ、操り人形か？と。

そこまで極端なことは言わずとも、そういう細かいifを考えてしまうのは誰にでもあるだろう。どこにいてもお尋ね者みたいな主人公の所在なさが可笑しい。そのうちちゃんと見返そうと思う。ちょっと勿体ない消費の仕方をしてしまった。感想おしまい。